コーヒーの香る豊かな暮らし【ハウツー編】

神奈川県・葉山の里山に建つログハウスのオーナーは、四輪駆動車を愛するコーヒービーンズショップの店主でもある。遊び心をちりばめた自分流の暮らしと、オーナー直伝のおいしいコーヒーのいれ方をご紹介。今回はおいしいコーヒーのいれかたを公開しよう。

神奈川県 山口さん

山口さん直伝! おいしいコーヒーのいれ方

挽いた豆にお湯を注げばコーヒーがいれられる? 簡単かつ、これまでとはひと味違ういれ方を、山口さんに指南してもらった。プロならではのコツをぜひ試してほしい。

使う道具

上から時計まわりに、コーヒー豆、ドリッパー(メジャーカップつき)、コーヒーメジャー、カップ、ブラシ(メジャーに残ったコーヒーを残さず払う)、温度計とドリップポット、ドリップペーパー

おいしくいれるコツ

豆は1人分約10g(カップ1杯/ 120cc)をミルに入れ、挽いておく

①沸騰した湯を温度計つきドリップポットに入れ90℃に冷ます。沸騰したお湯をドリップに使うと苦味が出やすいため

②ドリッパー、カップにお湯を注ぎ、あたためる

③ドリッパーのお湯を捨て、ドリップペーパーをセットして挽いた豆を入れる。山になっていたら、ドリッパーをトントンとたたいて平らにする

④ドリップポットのお湯が90℃になったら豆の上から丸く注いで約30秒蒸らす。新鮮な豆はドームのようにふくらむ

⑤ドームを崩さないように、ゆっくりと半分(60cc)ほどお湯を注ぎ、抽出する

⑥90℃の湯を、抽出したカップに注ぐ。半分だけお湯を注ぐのは、コーヒーは最初においしい成分が抽出され、薄まるほど渋みが強まるため。おいしい部分だけを出してお湯で薄めたほうが飲みやすくなる

おすすめの豆4選

【Mountain】 コロンビアのエメラルドマウンテン。中深煎り。こく、苦味、酸味、それぞれバランス良くまとまっている

【Sunset】 ブラジルのアロマショコラ。中深煎り。ビターチョコレートのようなほろ苦さが特徴。カフェオレにも合う

【Sea Side】 ケニアのピンクフラミンゴ。中深煎り。しっかりとした苦味がありつつ、さわやかな酸味の後味が特徴

【Gulp】 中深煎り。ブラジル原産の豆を使用したガブガブ飲めるコーヒー。マイルドで飲みやすく、求めやすい価格

山口さんお手製のホルダーも

山口さんが経営する「葉山 Log Cabin Coffee」オリジナルのドリップペーパーホルダー。アイアンを溶接した山口さん手作りの一品(現在はsold out)

取材・文/上田里恵