【田舎暮らし】茨城県のうれしい移住者サポート⑥

各県や地方自治体では、移住をサポートするための独自の支援制度を用意しているところが多い。「いばらき移住・就職相談センター」に、茨城県の支援制度について伺ってみた。

取材協力/いばらき移住・就職相談センター、茨城県東京渉外局

移住者サポートQ&A

Q.県内の地域別の特徴は?

A.比較的街が新しい県南エリアは、JR常磐線やつくばエクスプレスなどを使えば東京にも通勤しやすく、医療施設も充実。「自然の中で暮らしたい!」という人には、海岸や山、温泉などがある県北がおすすめだ。結城紬などで知られる県西は古くからの街が並ぶ歴史あるエリア。農業が盛んで工業地域も備えた鹿行(ろっこう)は、一次産業からの求人が多い。県全体の気候は比較的穏やかで寒暖差が小さく、他県からの移住者も暮らしやすい。

Q.最近の移住者はどんな傾向?

A.過去の移住希望者は茨城県出身者のUターンが中心だったが、コロナ禍以降は20~30代、リタイア世代の60代が増加。また以前は転職希望者がほとんどだったが、最近では転職せず、テレワークしながらの移住希望者も増えている。比較的土地や建物の価格が手頃で生活費も安く、自然環境も充実しているため、「自然が多く、より良い環境でのんびり子どもを育てたい」と希望する子育て世代の移住希望者も多い。

Q.移住者が増えるとどんなメリットがある?

A.人口減少に悩んでいる地方自治体は多く、その多くでは高齢化と若者の減少、地域の過疎化などが問題となっている。大幅な人口減少が進むと行政サービスの維持も難しくなり、各企業の衰退と求人の減少、職を求めての人口流出といった悪循環に陥りがちだ。そのため、各地方自治体は移住者の獲得に向けた取り組みを進めており、今後も支援の充実が予想される。特に人口増加につながる子育て世代へのサポートは期待できるだろう。

取材・文/藤城明子(ポルタ

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