おいしくて楽しい! 庭で育てたい<野菜><ハーブ><果樹>【その16:ミント】

自分で育てた野菜や果実がおいしいのは、何といっても新鮮だから。土とふれあう癒しの効果で心身をリフレッシュできるのも魅力です。家庭菜園向きの野菜、ハーブ、果樹を、わが家の庭で育ててみてはいかが。

ミントを育てよう!

清涼感のあるミントは生育旺盛。寒さにも強く、丈夫なため一度植えたら数年間楽しめます。夏につける素朴な花穂も魅力のひとつ。世界中に自生しているため、その種類は多種多様です。理想の環境は湿気がある半日陰の場所。地下茎でどんどん広がっていくので、茂りすぎに注意しましょう。

【理想の栽培条件】

環境:半日陰、風通し良好 土壌:やや水はけのよい土壌 株間の目安:30cm

【data】

●原産地:地中海沿岸 ●シソ科 多年草 ●使う部位:葉、花、茎 ●用途::ティー、料理、入浴剤、ポプリ、染色、園芸、切花 ●効能:消化促進、発汗促進、疲労回復 ●植えつけ:3月~6月/9月~10月 ●収穫:4月~10月 ●草丈:30cm~1m ●幅:30~80cm

栽培ポイント

1. [植えつけ] 種子栽培は時間がかかるため、苗からの方が確実。株間を約30cm取って植える。根を広げ繁茂するので、寄せ植えする場合は、地中や鉢内に板やブロックで仕切りしておくとよい。( 図1 ) 2. [追肥] ほとんど必要ないが、春と秋の生育期や開花後に液肥を与えると生育が促進される。肥料は与えすぎると香りが弱るので注意。 3. [管理] 蒸れに弱いので、梅雨時期には風通しを確保するために刈り込むとよい。乾燥すると生育が悪くなるので気をつけること。繁殖力が旺盛なので、年1回は株分けを。 4. [病害虫対策] 葉が茶色になるサビ病が出ることがある。病気が発生したら、株ごと処分し、同じ場所にはミントは植えないようにする。 5. [収穫] 使う分の茎葉を摘む。花が咲くと葉がかたくなるので、開花前に収穫するとよい。ドライで使用する場合は、開花直前に根元から刈り取り、風通しのよい日陰で乾燥させる。 6. [殖やし方] 春と秋に挿し芽か株分けを。

協力/『ガーデン&ガーデン』、イラスト/おかもとみほこ

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