おいしくて楽しい! 庭で育てたい<野菜><ハーブ><果樹>【その⑫:ブロッコリー】

自分で育てた野菜や果実がおいしいのは、何といっても新鮮だから。土とふれあう癒しの効果で心身をリフレッシュできるのも魅力です。家庭菜園向きの野菜、ハーブ、果樹を、わが家の庭で育ててみてはいかが。

ブロッコリーを育てよう!

大きな葉のダイナミックな草姿は、オーナメントのような存在感。直径30cm以上の大鉢を使えばコンテナ栽培も可能です。収穫する部位は頂花蕾。そこを食害されると収穫できなくなるので、虫に注意します。晩秋から冬にかけて栽培した方が病害虫の被害も少ないので、秋植えがお勧め。

【理想の栽培条件】

環境:日なた、涼しい場所 土壌:水はけ・水もちのよい肥沃な土(ph 5.5~7.0) 株間の目安:40cm

【data】

●原産地::地中海沿岸 ●●アブラナ科 一年草 ●栄養素:ビタミンC、カルシウム、鉄、マグネシウム ●植えつけ:4月/8月下旬~9月上旬 ●収穫:6月/10月下旬~12月 ●収穫まで:約70日 ●草丈:50~70cm ●幅:50cm

栽培ポイント

1. [植えつけ] 株元の土をやや高くして水はけを確保し、双葉が埋まらないように植える。 2. [支柱立て] 花蕾が大きくなっていくと倒れやすくなるので、苗が30cmぐらいになったら支柱をする。 3. [追肥] 植えつけの2~3週間後から、少量の化成肥料を施す。その後は3週間に1回を目安に施肥。いちばん上の花蕾の収穫後も追肥をすると、わき枝の小さな側花蕾も収穫できる。施肥の後は中耕し、土寄せをする。 4. [病害虫対策] 水はけが悪いと、葉の裏に黒いカビが生えるベト病になりやすい。アブラムシ、アオムシ、ヨトウムシにも食害されやすく、苗の先端(生長点)を食べられると花蕾ができなくなってしまうので、こまめにチェックすること。 5. [収穫] 頂花蕾が10cm~15cmほどになったら包丁などで切り取って収穫。遅れると食感が悪くなるので早めに採ること。その後側花蕾もしばらく収穫できる。( 図1 図2 )

協力/『ガーデン&ガーデン』、イラスト/おかもとみほこ

関連キーワード