メンテナンスの知恵袋【その2】

木という自然素材をそのまま壁にするログハウスだけに、美しい姿を長く保つためには適切な手入れが必要だ。ログハウスのメンテナンスを専門に行う(株)三ツ木の宇賀神さんに、長もちさせるコツを教えてもらった。 ※価格は2019年12月時点の税別価格です。

取材協力/(株)三ツ木

メンテナンスの頻度と費用

「外壁再塗装の目安は、新築後3年目、それ以降は5年ごと。ただ、状況は千差万別なので、臨機応変に対応するのが望ましいですね」と宇賀神さん。 屋根に関しては、「葺き替えは手術です。洗浄や塗装程度の投薬で済めばそれに越したことはありません」とのこと。日頃からチェックをしておいて、傷みがひどくならないうちにメンテナンスをしよう。「メンテナンス費用として、月々5000円程度積み立てをするのもいいと思います」というアドバイスもしてくれた。

早め早めの対策が大切

Before
After

劣化が進んでしまったアスファルトシングルの屋根を、カバー工法でよみがえらせた例。費用を抑えるためにも、早めの対応が大切なのだ。

施主がふだんからできることは?

宇賀神さんがすすめるのが、3カ月ごとの壁の水洗いだ。「一般的なホースリールについているピストルノズルの水圧で、壁の土ぼこりを洗い流すだけ。15分程度で終わる作業ですが、ほこりを定着させないだけで、ログ壁の黒ずみを防げます」。 また、デッキの塗装は、ぜひDIYでとのこと。「毎年のことですし、作業も簡単。当社に一度依頼いただいて作業を見てもらえれば、すぐに覚えていただけると思いますよ」。

取材・構成・文/原 太一、写真提供/(株)三ツ木

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