シンプルな中に極意あり! 薪ストーブの上手な焚き方【その2】

薪ストーブを導入したいけど、毎日自分で焚くことができるのか不安な人も多いはず。今回はダッチウエストの代表的なモデル「フェデラルコンベクションヒーター ラージ」を例に着火から通常運行までの焚き方をご紹介。空気の供給方法やタイミングがポイントだ。

取材協力/ダッチウエストジャパン(株)

ダッチウエスト「フェデラルコンベクションヒーター ラージ」とは

バイバスダンパーつきの薪ストーブ。世界で初めて、煙を燃焼させやすくする「キャタリックコンバスター(触媒)」を搭載。(W66×D59×H74.5cm、197kg)

サイドのハンドルを操作すると二次燃焼室にあるバイバスダンパーが開く。一次燃焼室と煙突が直結するので、ドラフトが発生しやすい
このモデルの炎は、上にある二次燃焼室の触媒に向かっていく。そのため、直線的で力強い印象の炎が楽しめる

いよいよ着火!

[1] 一次燃焼室の中で薪を組む。下から中薪、細薪、焚きつけの順に空気の通り道を確保しながら積み上げる。

[2] バイパスダンパーのハンドルを手前に引いて、二次燃焼室のダンパーをあける。

[3] 前面両サイドのエアコントロールレバーを引いて一次空気吸入口をあけ、組んだ薪の下のほうに着火剤を置く。

[4] 着火用具で着火剤に火をつけたらドアを閉める。

[5] 着火剤から焚きつけ用の薪に火が移り、ドラフトが発生すると火が煙突側に引っ張られる。

[6] 火が大きくなり、下に置いた中薪に火が移る。この状態で焚き続ける。

[7] 温度計が200~300 ℃になったら、サイドドアから太薪を追加。5分ほど経って追加した薪に火が移ってきたらバイパスダンパーを閉める。

[8] コンバスターの過燃焼を防ぐため、コンバスターエアダイヤルを1回転半まわして空気を入れる。

[9] 一次空気吸入口を調整しながら、通常運行の状態に。

取材・構成・文/藤屋翔子

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