【退職後に地方移住】愛知から長野県原村へ。自然豊かな八ヶ岳の麓で充実した暮らしを楽しむ
自然に囲まれて暮らしたいが、かといって山奥で孤独に自給自足するのはキツいもの。その気になれば都市部へのアクセスが悪くない、ほどほどにのどかでそこそこ便利な「プチ田舎」の人気が高まっている。街中では味わえないその土地ならではの楽しみを取り入れて、もっと人生を豊かにしてみよう。
長野県 伊藤さん
設計・輸入・施工/夢木香㈱
伊藤さんご夫妻は、退職を機に、愛犬サクラちゃんとともに愛知県から長野県の原村に移住。自然豊かな地にマシンカットログハウスを建てて暮らしている。 原村は八ヶ岳の麓のなだらかな傾斜にある村で、険しい山や谷も少なく、観光地として、また多くの人が移住する地としても知られている。伊藤さんご夫妻が住む家のまわりにも移住者が多く、ふたりをあたたかく迎え入れてくれたという。
「以前とは生活スタイルが大きく変わって楽しいですね。移住しなければチェーンソーなんて一生触らなかったでしょうが、新しくできた仲間に教えてもらって使えるようになりましたし、薪割りもするようになりました。割った薪がそのまま生活に役立つ、自分の仕事が生活に直結する暮らしは自分の力で生きているという実感がわきます」とご主人。奥さまも「こちらに来て、いろいろな方と知り合えました。以前は共働きで私もフルタイムで仕事をしていたので、それほどご近所づき合いもありませんでした。退職後も愛知で暮らしていたら、きっと毎日誰とも会話のない生活になっていたでしょうね」と話す。
住まいをログハウスにしたのも正解だったようで、「玄関を入ると今でも木のにおいがして癒されます。それに、とにかくあたたかいんです。愛知ではいつもこたつに入っていましたが、もうそんなこともありません」と教えてくれた。移住してまだ10 カ月ほどだが、おふたりの笑顔を見ていると、移住は大成功だったようだ。
【 Detail 】
≪リビングダイニング≫
≪2階オープンスペース≫
≪2階個室≫
≪玄関≫
≪ウッドデッキ≫
【DATE】 ●使用目的/自宅 ●家族構成/夫婦 ●使用ログ材/レッドパイン(W11.3×H20.3cm) ●ストーブ/バーモントキャスティングス「アンコール」 ●敷地面積/1912.41㎡(578.50坪) ●床面積/1F 83.97㎡(25.41坪)、2F 56.87㎡(17.20坪)、延床面積 170.65㎡(51.62坪)
取材・文/原 太一、写真/松井 進