サウナの極意がわかる!? ユニークなオンラインイベントが開催

サウナのことなら、やっぱり本場フィンランドの人に聞くのがいちばん! さる6月4日に開催されたオンラインイベント「フィンランドサウナをログホームで体験!」の様子をお伝えします(2021年6月9日配信)。

取材協力/(株)ホンカ・ジャパン

日本とフィンランドをつないでライブ中継

左上/フィンランド大使館商務部のノーラさん(左)とインカさん(右) 右上/ホンカ・ジャパンのゼネラルマネージャー平井さん(左)とフィンランド大使館商務部の沼田さん(右) 下/ホンカ・フィンランド本社CEOのマルコ・サーレライネン氏

サウナストーブの熱くなった石に水をかけると、ジュワーっという音とともにもうもうと蒸気が立ち上ります。「ずっとロウリュをやってられます。ハマりますよね♪」と、サウナ室の中で相好を崩すフィンランド大使館商務部の沼田さん。「ロウリュ」とは、熱したサウナストーンに水をかける行為を指すフィンランド語です。 これは、さる6月4日に開催されたオンラインイベント「フィンランドサウナをログホームで体験!」のひとコマ。本場フィンランドのログハウスと日本のログログハウスをつないでライブ配信された、フィンランドサウナの魅力を伝えるイベントです。 会場となったのは3カ所。日本側は山梨県にある「FUJIYAMA LOG BASE」と「VILLA SUOMI」、フィンランド側はホンカ・フィンランド本社の展示場で、いずれもサウナつきログハウスです。登場したのは、先述の沼田さんを含むフィンランド大使館商務部からのゲスト3人と、ホンカ・フィンランド本社CEOのマルコ・サーレライネン氏、そして司会進行役をホンカ・ジャパンのゼネラルマネージャー、平井邦明さんが務めました。

肩書を忘れてフラットにおつき合い

サウナ浴中の沼田さん

ライブ中継が始まり、平井さんによる簡単な前説が終わると、さっそく沼田さんがFUJIYAMA LOG BASEにある電気式の2人用サウナを体験。室温80℃くらいでゆっくり体をあたため、その後、外気浴でクールダウンするという自分流のサウナ入浴法を紹介しました。 次いで、VILLA SUOMIにいるフィンランド大使館商務部のインカさんとノーラさんも着衣のままサウナ室に移り、母国でのサウナの思い出を語ります。

ヴィヒタについて説明するマルコ氏

一方フィンランドでは、現CEOであるマルコ氏が自らサウナに入り、流暢な日本語でジョークを交えながらシラカバの枝を束ねた「ヴィヒタ」の使い方などを披露。ホンカ本社には5つのサウナがあり、社内ミーティングのほか、仕事上のゲストの接待にも使うというエピソードを紹介してくれました。 サウナの中では肩書を忘れてフラットにつき合うのがフィンランドの不文律。サウナは優れたコミュニケーションツールなのだという話に、フィンランド大使館の面々もわが意を得たりとうなずいていました。

サウナの合間に食べる食事全般をサウナフードと呼びますが、その代表例としてマルコ氏が見せてくれたのが「マッカラ」というソーセージ。現地には、サウナストーンの上で焼くための専用のアルミ袋まであるそう。「サウナのあとのビールとソーセージが最高です」(マルコ氏)。

フィンランド語の「キートス、モイモイ」で幕

このイベントは、チャット機能で視聴者が質問や感想を書き込めます。イベント後半には、視聴者から寄せられた質問をまとめてQ&Aコーナーが設けられました。「フィンランドと日本のサウナの違いは?」という質問に対して、インカさんとノーラさんが回答。「日本は自分でロウリュができない施設が多くてすごく驚きました」「そうそう、フィンランドではサウナとロウリュはワンセットになっているんです」とのこと。ちなみにフィンランド大使館の中にもサウナがあり、コロナ禍前はスタッフが週に1回は入っていたとか。 ホンカ・フィンランド本社のサウナ施設についての質問には、マルコ氏が回答。「フィンランドで最高に贅沢なサウナは、スモークサウナです。煙突のない薪ストーブを焚いて室内に煙を充満させてあたためる方式で、電気よりもやわらかいロウリュが楽しめます。冬は準備に5時間もかかるんですよ」。 最後にマルコ氏からプレゼント抽選の発表があり、イベントはなごやかに終了。「キートス(ありがとう)、モイモイ(バイバイ)」とフィンランド語のあいさつで幕を閉じました。

関連キーワード