「ととのう」って何?? サウナでリフレッシュする方法 その⑤

昔から蒸し風呂などを愛好してきた日本人だが、サウナ人気も高く、統計では年々利用者は増加傾向にある。なぜサウナが愛されるのか、基礎知識や入浴方法、また作り方について知っておこう。

取材協力/(株)ビックボックス

サウナの正しい入り方

サウナには長い歴史の中である一定の入り方が確立されており、日本サウナ・スパ協会では1週間に2回程度のサウナ浴が理想的だとしている。 サウナは10分前後のサウナ浴と、冷水浴や休憩を3~4回繰り返すことで効果を最大限に引き出すことができる。最初は体を洗って入るが、これは汚れを落とすとともに、発汗を促す意味合いもある。サウナ室では腰掛けてもいいが、ベンチに横になるのもおすすめ。室内は上の方ほど温度が高く、最初は高温に慣れないことも多いので、低い位置に寝転ぶことで一定の温度で全身のサウナ浴ができ、またリラックスしやすい。入る時間は体調次第で調節しよう。15分以上入っていると身体への負担が大きくなるので気をつけたい。

フィンランド式サウナでは、身体をあたためたあとシラカバの木を束ねたヴィヒタに水を含ませ、身体をたたく。刺激によって血行促進が進んで新陳代謝が盛んになり、香りによるリラックス効果も得られるのだ。

ヴィヒタは、サウナ室に置いておくだけでもシラカバの香りが充満し、気分がさわやかに。生木はもちろん、乾燥させたものを水に浸してもいい

サウナから出たら、心臓から離れた手足から水をかけ、汗を洗い流す。いきなり水風呂に入るのはNGだ。体のほてりが取れたら、再びサウナ室へ。この工程を数回繰り返すが、途中で冷水浴の代わりに外気浴で休憩するのもいい。最後に入浴を終えたら水分を補給し、ほてりが落ち着くまで30分ほど休憩して体を落ち着かせ、終了。人によって心地いいと感じる状態や発汗状態は異なるので、基本を守ったうえで自分に合う入浴法を追求していくといいだろう。

サウナはルーティーンを数回繰り返すことで「ととのう」感覚を味わえるようになっていく。休憩や外気浴もおろそかにはできない
サウナへ入る前後1時間は、食事を避けた方がいい。消化のために胃腸で必要な血液が皮膚へまわってしまい、消化不良などを起こす可能性がある

文/魁生佳余子

関連キーワード