「ととのう」って何?? サウナでリフレッシュする方法 その③

昔から蒸し風呂などを愛好してきた日本人だが、サウナ人気も高く、統計では年々利用者は増加傾向にある。なぜサウナが愛されるのか、基礎知識や入浴方法、また作り方について知っておこう

取材協力/(株)ビックボックス

ログハウスにサウナを作るコツ

サウナ室を作る場合、一般家庭用であれば広さは1 坪ほどで、天井高さは1900㎜~2000㎜程度、2~3人が入れる広さがあれば十分だ。空間が大きいとそれだけ最適な温度にするための熱が必要になるし、小さいと温度が上がりすぎる。天井が高すぎても低すぎても良くないのがサウナ室だ。サウナストーブも広さに合わせた発熱容量のものを選ぼう。

ビックボックスは、サウナつきに変更しやすい「サウナ対応モデル」を展開している。「ヴィータ」はそのひとつだ

内部の下地は遮熱アルミ箔シートでサウナルーム内を覆い、熱と湿気が外部にもれないようにする。仕上げ材については、ログ壁には松ヤニが熱で溶け出す可能性のあるアカマツなどのログ材は避けたい。スプルース系の木材ならその心配はなく、安心だ。肌に直接触れるものなので、無塗装で張って仕上げる。仕上げ用の壁材と天井板の裏側にすき間を作り、サウナ室内の熱い空気が流れるようにしておくことも必要だ。

できればサウナ室には窓も欲しい。換気用として実用的なメリット以外にも、屋外の風景などを眺めながらのサウナはリラックス度が上がり、心身ともくつろげる

気になる湿気だが、サウナ室内の湿気は熱で次第に乾燥し、雑菌も発生しないので清潔な状態を保つことができる。そのほか、換気用の窓をひとつ作りたい。室内に陰影ができ、閉塞感も軽減できる。

温冷浴を効率的に行い、また汗を流したりするために、サウナ室の横にはシャワーがすぐ浴びられるような動線の設計をしておきたい

さらに、サウナ室の外にウッドデッキを設けると、外気浴が手軽にできてサウナの楽しみが倍増するだろう。軽食や冷えた飲み物を置いてクールダウンスペースとして使い、サウナの合間のひと休みも心地良い時間を過ごせるに違いない。

木は人の肌に触れてもやさしく、熱を保持する特性もある。すべてが木でできたサウナ室はログハウスに似合い、空間に統一感を出せる良さもある

文/魁生佳余子

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