「ととのう」って何?? サウナでリフレッシュする方法 その①

昔から蒸し風呂などを愛好してきた日本人だが、サウナ人気も高く、統計では年々利用者は増加傾向にある。なぜサウナが愛されるのか、基礎知識や入浴方法、また作り方について知っておこう。

取材協力/(株)ビックボックス

「ととのう」感覚がやみつきに

サウナは日本でも根強い人気があり、温泉や温浴施設では必ずといっていいほど設置されている。サウナーと呼ばれる愛好家によると、サウナの魅力はズバリ「ととのう」感覚だ。その幸福感を一度味わってしまうと、やめられなくなってしまうらしい。

「ととのう」とはどういった状態だろうか。サウナ浴は高温に熱した室内での温浴と水浴や休憩の温冷浴を繰り返すことで発汗を促し、血液やリンパの流れを良くして、老廃物を排出して健康を促進する。筋肉の緊張がゆるみ、成長ホルモンであるセロトニンの分泌により疲労回復が進んで、リラックスすることで情緒も安定する。

サウナは高温で危険という認識を持たれることもあるが、正しい入り方をすれば健康面で得られるものが多い。そしてサウナ浴を繰り返すうちに、身体があたたまって心地良くなり、心身が開放されていく快感がじわじわとわき上がってくる。これこそが「ととのった」状態であり、一度その境地を味わうとやみつきになってしまうというわけだ。ストレスの多い現代においては、見逃せない健康法といえる。

ビックボックスの「南那須ガーデン」内にあるサウナ棟

サウナには乾式と湿式があるが、ログハウスではぜひ湿式のひとつ、フィンランド式のサウナ浴を取り入れてみたい。サウナの発祥地のフィンランドでは、サウナストーブの上に置いたサウナストーンに水をかけ、蒸気を浴びる「ロウリュ」と休憩を繰り返す。ミストでマイナスイオンが生まれ、また湿式は乾式より温度が低いので身体への負担も少ない。ログハウスの設計に取り入れてもいいし、庭に小屋を建てて本場のフィンランド気分で「ととのった」気分を味わうのも格別だ。

【COLUMN】 自然の中で楽しむフィンランドのサウナ文化

起源は2000 年前ともいわれるサウナ。発祥地のフィンランドでは地中サウナ、スモークサウナと発展し、現在のような形になった。現在も川や湖などのほとりには昔ながらの丸太小屋のサウナが数多くあり、冬には小屋から蒸気が立ち昇る様子が見られる。日本でいえば銭湯感覚でコミュニケーションを行う場にもなっている。

文/魁生佳余子、イラスト/内藤しなこ

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