【カルテ 01】「台風で雨もりが発生しました」
教えてくれた人:㈱ティーエージー 顧問 小林 彰さん
そんな時は、弾性コーキングと防水テープが有効です!
雨もりは、大きく分けて、暴風雨によるノッチ部分や窓まわりからの浸水と、それ以外の理由がはっきりとわからないものがあります。 前者の場合、雨水のたたきつけ、または吹き上げによるさまざまな部分からの浸水があります。ここではごく一部の事例を紹介します。
多くのログハウスは、組み上げの時点でシール材を挟んで施工しています。しかし、経年劣化が進んで本来の性能が発揮できなくなり、浸水をしてしまうことが少なくありません。 窓まわりではログ材の縮小によるセトリングがあります。また、施工時に取りつけた防水テープが縮小についていけないことも。引力によるゆるみやテープ自体の接着剤の劣化により、防水能力がなくなっていることもあります。 セトリングが原因の場合の対処方法としては、弾性コーキングによる入水経路の遮断が有効。窓まわりでは、それに加えて防水テープのやり直しが必要です。
≪ PROFILE ≫ 小林 彰 ( 株) ティーエージー顧問、(同)ティーエージーメンテナンス顧問、管理建築士、応急危険度判定士。
1993 年、ログハウスと北欧住宅を手がける( 株) ティーエージーを設立。設計、プランニング、現場監理、アフターメンテナンスを行なうなか、ログハウス全般に関しての「駆け込み寺」的な地位を確立する。2014 年、ログハウスの改修、補修に特化した(同)ティーエージーメンテナンスを設立。他社の物件も含め、傷んだログハウスの相談や治療を行なっている。