仕事に趣味に大活躍!ログハウスの≪ ワークスペース ≫の作り方

コロナ禍で自宅で仕事をする機会が増えたという方も多いはず! 自宅でも快適に効率良く仕事ができるワークスペースを目指してみませんか!?

取材協力/ホンカ・ジャパン 平井邦明さん

ワークスペースのポイントは「空気」「音」「広さ」

 ログハウスを建てる場合、最初から書斎を計画してワークスペースにしている方も多いのではないでしょうか。実はログハウスはワークスペースを作るにはとても向いている建物なんです。ぜひ最初から計画に入れておくことをおすすめします。  ワークスペースの重要な要素は、 ①「リラックスできる空気」 ②「仕事を邪魔する雑音がない」 ③「開放感のある適度な広さ」 の3つの室内環境。  特に最近のワークスペースには、パソコンやプリンター、Wi-Fi 設備などなど、どうしてもたくさんの家電を置かざるを得ませんが、これらはプラスイオンを発しており、イライラの原因のひとつとなっている可能性もあります。  一方で、森の中を歩くとすがすがしい気分になりますが、これは樹木が発するフィトンチッドやマイナスイオンの効果によるもの。木材を大量に使っているログハウスでは同様の効果が期待できます。  コンクリートの校舎よりも木造校舎の方が集中力が高まるという報告もあるほど。時々窓をあけて空気を入れ替えることも大切。また、ログハウスで使用される木材(壁、床、天井)は心地良い音を反響させる特性もあり、音の面でも集中しやすい建物といえます。

窓のある壁面に向かってワークスペースを配置。明るいだけでなく、外の景色を見ることでリラックスできる

書斎の使用後は趣味部屋として生かそう!

 リフォームでワークスペースを作る場合は、オープンロフトの一部をガラスで囲むと、開放感と囲まれ感の両方を手に入れられます。テレワークが終わるなど、書斎として使わなくなった場合は、書斎を趣味の部屋として生かすのもおすすめ。男性ならばプラモデルや自転車など、女性ならば手芸やフラワーアレンジメントなどが好きな人は多いはず。本が増えてきたなら、大きな書棚を作って読書部屋にするのもいいですね。ちなみに、大きな書棚を作る予定がある人は、あらかじめ床を補強しておくのがおすすめです。

既存のログハウス空間にワークスペースを作る

ロフトのシェッドドーマーに向けたワークスペース。狭小スペースを生かしている

 個室がない場合の場所として最も多いのがLDK。しかし、仕事の合間に家族とのコミュニケーションを取れる一方で、生活の場なので仕事に集中できないのが難点だ。家事動線にワークスペースを設けるとストレスもたまりがちに。また、開放感がありすぎると落ち着かないので、ロールスクリーンなどで囲むのも一つの手。階段下にスペースがある場合は、ここも狙い目です。ある程度囲まれ感があるので落ち着けるはず。

寝室の開放的な窓を生かしたワークスペース

 寝室は個室感覚で使えるのでおすすめ。ベッドの間に書棚を置いて空間を仕切るのも◎。寝室は暗めの照明が多いので、新たに照明を追加したいところ。くれぐれも、家族の就寝時間への配慮も忘れないようにしてくださいね!

デスクの配置を見直そう

デスクを部屋のどの位置に配置をするかで、開放感や仕事の進み具合も変わります。以下を参考に自分に最も適する配置を見つけてみてください!

いろいろと活用できる壁面は便利なので、ワークスペースの背面に持っていき、近くにデスクを置くと広々使えます。

出入口の壁にデスクを横づけ。人の出入りが少ない場合、目の前が開放的になり、リラックスして仕事に取り組めます。

デスクを収納壁に横づけするパターン。使い勝手が良くなるだけでなく、開放感もあり仕事がはかどります。

たっぷり収納できるローボードを壁際に置いた例。デスクまわりが資料で乱雑にならず、スッキリ気分で仕事ができます。

窓の近くの壁にデスクを横づけすると、明るい気分になるばかりでなく、庭のグリーンが見えればさらに癒されます!

部屋の真ん中にデスクを置く、ちょっと斬新なアイデア。少し不安な気もしますが、広々として明るい気分になれるかも(笑)

構成・文/押田雅博、イラスト/内藤しなこ