【予約は1年待ち】ログハウス・メンテナンス専門業者ならではの秘密はコレ!【漂白&再塗装】①

ログハウスは、木のぬくもりがたっぷりと味わえる快適な建物だ。ただし、そのよさを長く維持していくにはメンテナンスが必要。特に外壁の再塗装は、ログハウスの寿命を左右する重要事項といえる。木材保護効果はもちろん、美観アップにも効く再塗装のやり方を、プロに教えてもらった。

取材協力/(株)三ツ木

定期的な再塗装が寿命をのばす

ログハウスを長もちさせるのに重要なのが、ログ壁の再塗装だ。ログハウスはログ材を積み上げた壁で建物を支える構造。木でできた構造材が屋外にむき出しになっているので、もし塗装なしで直射日光や雨風に直接さられれば、劣化はどんどん進んでしまう。木材腐朽菌や紫外線によってログ壁が劣化すれば、美観を損なうばかりか、建物自体の強度が低下することもありうる。それを防いでくれるのが塗料なのだ。 一般的に、ログ壁の再塗装は新築後3年、それ以降は5年ごとに行うことが目安されている。とはいえ、日当たりや湿度といった諸条件によって傷み具合は変わるもの。塗装の色あせやカビ、コケの発生といった劣化の兆候を見つけたら、早めに手を打つと安心だ。しっかり再塗装して木肌をしっかり守ることが、ログハウスを長もちさせる正しい道といえる。

建てた会社にメンテを頼める?

オーナー自身がメンテナンスを行うのは理に適っている。特に自宅であれば、ふだん住んでいるので傷みの兆候を見つけやすい。早めに手を打てば、その分作業負荷や費用は少なくなる。手をかければ愛着がわき、より大事にするようにもなるだろう。 とはいえ、妻壁など高所での作業は足場を組まないと難しい。ログ材の腐りや大きなすき間など、傷みがひどい場合は対処に困ることもあるだろう。そんなときはログハウスを建てたログハウスメーカーに依頼するのが定石だ。 しかし、その会社が倒産したり、フランチャイズから外れたりしてメンテナンスができず困っているオーナーも少なくない。かといって、一般的なリフォーム業者はログハウスならではの特性を理解しておらず、せっかくメンテナンスを行っても逆にトラブルを招くことも。やはりログハウスのメンテナンスに特化した専門業者に依頼したいものだ。

ログハウス専門のメンテナンス会社「三ツ木」では、ログ壁の再塗装はもちろん、腐ったデッキの張り替えや屋根の葺き替え、薪ストーブの煙突掃除など、ログハウスのメンテナンス全般を幅広く請け負っている。「ログ壁を再塗装する際、キモになるのが漂白。これをやるとやらないのでは、仕上がりの美しさが違ってきます」と三ツ木の宇賀神さんは語る。

「漂白」で黒ずんだ木肌がよみがえる!

写真の左側は漂白前、右側は漂白後の状態だ。漂白後は黒ずみが落ちて、白木に近い状態になっているのがわかる。 紫外線が当たると塗料は分解され、撥水や防虫・防カビといった保護効果は時間とともに落ちていく。日当たりのいい南面は特に劣化が早く、条件によっては1年ほどで効果がなくなることも。そうなると木材の主要な構成成分であるリグニンが紫外線で分解され、雨水によって溶け出していくので、木肌はザラザラ、ザクザクな状態になる。そこに土ぼこりを含んだ雨水がしみ込んで、どんどん黒ずんでいくという仕組みだ。

ログ壁表面の土ぼこりは水洗いで落ちるが、黒ずみは落ちない。仮にそのまま再塗装したとしても、内部にしみ込んだ汚れが残っているので保護効果が完全に発揮できないうえ、仕上がりも汚くなってしまう。「特に黄色みたいな明るい色は、全然発色しません」と宇賀神さん。だからこそ、漂白することが大事なのだという。 ちなみに、上の写真のログ壁は15年ほどメンテナンスせず放置したもの。かなり風化が進んでいるが、こんな状態であっても漂白後に再塗装することで、見違えるようにきれいになるそう。例えば別荘として建てて長期間放置したログハウスであっても、あきらめて見放すのは待った方がいいだろう。

こちらは、マシンカットログハウスの外壁を明るい黄色に再塗装した例だ。仮に漂白なしで再塗装していたら、ここまできれいに発色することはないだろう。「一般的な塗装業者は、漂白剤を使うことはまれです。仮に使ったとしても、部分的にハケ塗りする程度。当社では塗装前の下地処理として、高圧洗浄機で1棟全体の屋外木部にまんべんなく漂白剤を吹きつけています」と宇賀神さん。下手に部分的に塗るより、丸ごと漂白した方が作業効率がいいのだという。 漂白剤のあとは、高圧洗浄機で水を吹きつけて浮いた汚れや古い塗料を洗い流す。こうして、再塗装の塗料を吸い込みやすい、きれいな木肌が生まれるのだ。

再塗装は「同じ色」か「より濃い色」が基本

ちなみに、再塗装の際は、すでに塗ってあるものと同じ塗料を使うのが基本。三ツ木の標準仕様では、木肌にしみ込む油性の含浸性塗料「ナフタデコール」を使っている。このタイプでは、薄い色(明るい色)から濃い色(暗い色)にできるが、その逆は難しい。 木目を塗りつぶして表面に塗膜を作る「造膜タイプ」の水性塗料であれば、元の色に関係なく、好きな色にすることができる。しかし、一度水性塗料を塗装すると、その後油性の含浸性塗料に戻すことはできないので、水性塗料を塗り続けることになる。水性塗料は油性塗料と比べてコストが高くなる傾向があるのも特徴だ。 再塗装の大切さと、その際に行う漂白の効果がわかったところで、次回は具体的な再塗装のやり方を見ていこう。

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