目指せ!最高の思い出づくり DIY施工のススメ  [ 前編 ]

施主が工事に参加するなら、難しいところはプロにおまかせして、できる範囲で楽しむのがいちばん。無理なく成功させるコツを、DIY 施工を推奨するログハウスメーカーに教えてもらった。

取材協力/(株)スケッチ

素人が参加しやすいのは 外壁塗装や塗り壁の施工

塗装や漆喰・珪藻土などの壁塗り、タイル張りは素人が参加しやすい工事。特に壁塗りやタイル張りは自分のセンスを発揮できるうえ、多少失敗しても味わいになるので気負わずにチャレンジできる。

一方、躯体や屋根、雨仕舞、給排水などは信頼性が第一。加工精度や耐久性が低いと危険なので、よほどの自信がない限りプロにおまかせしよう。

素人が忘れがちなのが養生。 準備万端整えて作業にのぞもう

外壁塗装の際、素人がつい忘れてしまいがちなのが養生。塗ることに意識が集中して、建具や基礎などの「塗ってはいけない部分」を保護することを忘れがちなのだ。ログ材の木口へのサンダーがけも必要。ヘルメットや作業着も含めて、必要な道具と資材をきちんと揃えてから作業にのぞみたい。ちなみに浸透性の外壁塗料を塗るなら、ローラーよりもハケの方がしっかり塗れるのでおすすめだ。

竣工後のメンテナンスが有利に。 プロより丁寧な塗装ができるかも!?

ログハウスにはメンテナンスが絶対に必要。特に重要なのが外壁の塗装だ。作業に施主が参加すれば建物の構造を理解し、やり方のコツをつかむことができる。その知識と経験は、今後のメンテナンスに間違いなく役立つだろう。また、窓まわりであれば、幕板に隠れる部分のログ壁を先に塗装するなど、ある意味プロより丁寧な塗装を行うことも可能だ。

コスト削減の効果は見込めるが それより楽しむことを主眼に

延床面積30 坪程度のログハウスの場合、塗装工事をすべて自分で行えば、おそらく20 ~ 30 万円程度はコストダウンできるだろう。しかし、それだけを目当てにDIY 施工するのはおすすめできない。「思い出を作ろう」「楽しもう」という気持ちがないと、労力に見合わないケースも多いからだ。

足繁く現場に通って タイミングを逃さず工事に参加

現場に入るタイミングが悪いと、職人さんたちに迷惑をかけることになる。それを防ぐには、現場に足繁く通って工事の進捗を理解しておくことが大切。週末はもちろん、出勤前や退勤後の時間も生かして、短時間でもなるべく毎日見ておきたい。

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