煙突と炉台のジオメトリー【その⑤】

安全性を考えると、薪ストーブの配置計画はプロにおまかせしたい。しかし、煙突や炉台を設置する際のセオリーを知っておけば、より安全で合理的な「薪ストーブがある住まい」づくりに役立つはずだ。

取材協力/エープラス

室内煙突のクリアランスは?

建築基準法では、煙突と可燃物は15㎝ 以上離すことになっているが、より安全性を考えて、一般的には欧米の規格を基準にしている

室内の煙突は、シングル煙突(もしくは中空二重煙突)をメインとし、屋根や壁との接点から、壁は200㎜ 以上、屋根は300㎜ 以上室内に出るように断熱二重煙突を使う。シングル煙突は、床より2.5m以内の高さにおさめるようにする。煙突と可燃壁との距離は、シングル煙突で460㎜ 以上と離すようにしたい。これらの詳しいクリアランスは、メーカーによって商品ごとに決められている。

取材・文/押田雅博、イラスト/内藤しなこ

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