煙突と炉台のジオメトリー【その③】

安全性を考えると、薪ストーブの配置計画はプロにおまかせしたい。しかし、煙突や炉台を設置する際のセオリーを知っておけば、より安全で合理的な「薪ストーブがある住まい」づくりに役立つはずだ。

取材協力/エープラス

薪ストーブは家のどこに設置する?

家のどこに設置するかを考える前に、建物の形状から見て最適な煙突の設置場所を決め、そこに設置したい。ログハウスは切妻屋根が多いが、煙突はできるだけ棟に近い場所に配置したほうが、風の影響を受けにくくドラフトが安定し、降雪による損傷リスクも減らすことができる。また、薪ストーブの表面は高熱になるタイプが多く、狭い場所での操作には危険が伴うので、部屋のコーナーに設置するよりも平面の壁際か中央部が使いやすい。 また、薪ストーブの熱は室内で対流し、薪ストーブまわりはほこりがたまりがち。掃除のしやすさも考慮したい。

取材・文/押田雅博、イラスト/内藤しなこ

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