煙突と炉台のジオメトリー【その②】

安全性を考えると、薪ストーブの配置計画はプロにおまかせしたい。しかし、煙突や炉台を設置する際のセオリーを知っておけば、より安全で合理的な「薪ストーブがある住まい」づくりに役立つはずだ。

取材協力/エープラス

煙突の種類と用途は?

煙突は適材適所で使用する種類を変えていく。煙突内部が冷えないようにすると、薪がよく燃えるし、タールも出ない

煙突には、断熱材が入った二重構造の断熱二重煙突、断熱材が入っていない中空二重煙突、一重のシングル煙突があり、場所によって使い分ける。賢い煙突選びは、火災を予防しオーナーの生命と財産を守ってくれる。そのため、建物の屋根や壁を貫く場所、建物のふだん目にしない場所、外気温の影響を受けやすい屋外では、断熱二重煙突を使用する。煙突が冷却されると、ドラフトの低下を招き、煙や煤が多くなる不完全燃焼を誘発する原因となる。

取材・文/押田雅博

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