おいしくて楽しい! 庭で育てたい<野菜><ハーブ><果樹>【その23:ラベンダー】

自分で育てた野菜や果実がおいしいのは、何といっても新鮮だから。土とふれあう癒しの効果で心身をリフレッシュできるのも魅力です。家庭菜園向きの野菜、ハーブ、果樹を、わが家の庭で育ててみてはいかが。

ラベンダーを育てよう!

その美しい姿と、用途が多彩なことから、ハーブの女王と呼ばれるラベンダー。気品のある花と癒しの香りで、古くから人々に愛されています。品種が豊富で、さまざまな花や葉形を楽しめるのも魅力。高温多湿に弱いので、株間をしっかりあけ、風通しをよくするように気をつけましょう。

【理想の栽培条件】

環境:日なた、風通し良好 土壌:水はけのよいやや乾燥ぎみの土壌 株間の目安:30~40cm

【data】

●原産地:地中海沿岸 ●シソ科 常緑低木 ●使う部位:花、葉、茎 ●用途:ティー、料理、ポプリ、クラフト、染色、園芸、切花、美容 ●効能:不眠症、神経症、鎮静作用 ●植えつけ:4月~5月/9月~10月 ●収穫:6月~7月 ●草丈:20cm~1m ●幅:20~50cm

栽培ポイント

1. [植えつけ] 種子まきからの栽培は時間がかかるため、初心者は苗から育てた方が確実。日当たりと風通しのよい、あまり土壌が肥えていない場所を選び、酸性土を嫌うので、あらかじめ苦土石灰で中和して植えつける。乾燥ぎみを好むので、やや高植えをして風通しをよくする。 2. [追肥] ほとんど不要。様子を見ながら生育が不良なら施肥する。夏から秋にかけての施肥は根腐れの原因になるので気をつける。 3. [管理] 茂りすぎた株は、蒸れて枯れやすくなるので、梅雨前に株の1/3程度を刈り込んでおくとよい。秋は込み合ったところや枯れた枝をつけ根から剪定する。開花後にそのまま種子をつけてしまうと、株が弱るので注意。 4. [収穫] 開花直前の香りが強い時に、花茎ごと刈り込む。( 図1 ) 5. [殖やし方] 挿し木。花穂のない新枝の先を5~8cm程度の長さに切り、新しい土に挿す。

協力/『ガーデン&ガーデン』、イラスト/おかもとみほこ

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