おいしくて楽しい! 庭で育てたい<野菜><ハーブ><果樹>【その⑳:ブドウ】

自分で育てた野菜や果実がおいしいのは、何といっても新鮮だから。土とふれあう癒しの効果で心身をリフレッシュできるのも魅力です。家庭菜園向きの野菜、ハーブ、果樹を、わが家の庭で育ててみてはいかが。

ブドウを育てよう!

品種はとても豊富。小粒種のデラウェアから大粒種の巨峰まで、実の色や大きさもさまざまです。どれも気候や土壌の適応力に富みますが、丈夫で質のよいものを育てるには、果房や果粒を摘んで数の調整をするのが肝要。ツル性なのでパーゴラやフェンスなどを適宜使い、誘引して仕立てます。

【理想の栽培条件】

環境:日なた 土壌:排水性のよい肥沃な土壌 株間の目安:3m

【data】

●原産地:西アジア・北アメリカ ●ブドウ科 落葉ツル植物 ●栄養素:ポリフェノール、ペクチン、有機酸 ●苗木の植えつけ:○月○旬~○月○旬/○月○旬~○月○旬 ●植えつけ:3月~4月/11月(暖地) ●収穫:8月中旬~10月上旬 ●収穫まで:2~3年 ●樹高:3m

栽培ポイント

1. [植えつけ] 通気性、水はけのよい場所に植えつけ、支柱に誘引する。 2. [追肥] 3月下旬と収穫後に速効性化成肥料を、12月に有機質肥料を施す。 3. [棚仕立て] パーゴラにはわせる。棚上部に届くまでは主枝を1本立ちにするため、ツルのわき芽をかきとる。生長して棚まで届いたら、棚の上で枝を数本のばして育てる。 4. [剪定] 12~1月に1年枝の7~8芽を残すよう剪定。鉢植えの場合は2~3芽残して剪定する。枯れ枝や弱い枝も剪定する。 5. [摘房・摘芯] 小粒種は1本の枝に2房、大粒種は1房を残し、そのほかの房は全部摘み取る。葉は小粒種で1房あたり約8枚、大粒種は約15枚残し、その先は摘芯する。( 図1 )

協力/『ガーデン&ガーデン』、イラスト/おかもとみほこ

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