おいしくて楽しい! 庭で育てたい<野菜><ハーブ><果樹>【その⑨:カリフラワー】

自分で育てた野菜や果実がおいしいのは、何といっても新鮮だから。土とふれあう癒しの効果で心身をリフレッシュできるのも魅力です。家庭菜園向きの野菜、ハーブ、果樹を、わが家の庭で育ててみてはいかが。

カリフラワーを育てよう!

ブロッコリーの突然変異でできた野菜。大きな葉の中心に、きれいな花蕾をつける草姿はインパクトがあり、ひと際目を引きます。一般的には花蕾は白色ですが、最近は品種が増え、紫、黄緑、薄オレンジ色などの品種も見られます。花蕾を害虫などに食害されてしまうと、収穫ができなくなるので気をつけましょう。

【理想の栽培条件】

環境:日なた、涼しい場所 土壌:水はけのよい肥沃な土(ph 5.5~7.0) 株間の目安:40cm

【data】

●原産地:地中海沿岸 ●アブラナ科 一年草 ●栄養素:ミネラル、カロテン、カルシウム、鉄、ビタミンC ●植えつけ:4月~5月上旬/8月~10月 ●収穫:5月下旬~6月/10月下旬~12月 ●収穫まで:約70~90日 ●草丈:50~80cm ●幅:50cm

栽培ポイント

1. [植えつけ] 本葉が7枚ぐらいある苗を植えつける。大きくなるので株間は40cmぐらい取ること。深く植えると根つきが悪いので注意。 2. [追肥] 植えつけ3週間後、化成肥料を少量株のまわりに施し、株が倒れるのを防ぐため土寄せする。その後収穫まで2~3回行なう。肥料が切れると花蕾が大きくならないので注意。 3. [花蕾保護] 茎の先端にできた花蕾は、日光や霜に当たると黄変してしまうので、蕾が直径10cmほどになったら数枚の外葉で包むように、上部を麻ひもなどで縛る。保護することで、肉質のしまったきれいな花蕾が収穫できる。(図1、 図2) 4. [病害虫対策] 高温多湿になると、立ち枯れ病や軟腐病が出るので注意。ヨトウムシ、コナガなどの食害する虫も発生しやすいので、こまめにチェックして見つけしだい捕殺する。 5. [収穫] 花蕾の直径が12cm程度になったら適期。花蕾がきれいに詰まっている間に、葉を2~3枚つけて収穫。遅れると花蕾が割れてくるので注意する。

協力/『ガーデン&ガーデン』、イラスト/おかもとみほこ

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