おいしくて楽しい! 庭で育てたい<野菜><ハーブ><果樹>【その⑥:ビーツ】

自分で育てた野菜や果実がおいしいのは、何といっても新鮮だから。土とふれあう癒しの効果で心身をリフレッシュできるのも魅力です。家庭菜園向きの野菜、ハーブ、果樹を、わが家の庭で育ててみてはいかが。

ビーツを育てよう!

濃紅色の丸い根と葉柄が、特徴的なビーツ。その鮮やかな草姿は、菜園に彩りを添えます。暑さと酸性土に弱いので、植えつけ前に苦土石灰で中和を。環境を整えさえすれば、病害虫もつきにくく、丈夫で育てやすい野菜です。

【理想の栽培条件】

環境:日なた、風通し良好 土壌:水はけのよい肥沃な土(ph6.5~7.5) 株間の目安:10cm

【data】

●原産地:地中海沿岸 ●アカザ科 一年草 ●栄養素:カロテン、ビタミンC、カリウム ●種まき:3月中旬~4月/8月中旬~9月 ●収穫:5月~7月中旬/11月中旬~12月 ●収穫まで:約50~90日 ●草丈:15cm ●幅:15cm

栽培ポイント

1. [植えつけ] 種子は吸水しにくいので、一昼夜水に浸してからまく。土に灌水してから3~4cmおきにひと粒ずつ点まきし、薄く覆土を。 2. [芽かき・間引き] 1個の種子から芽が数本出るので、生育のよい1本を残して、ハサミで地上部を切り取る。本葉5~6枚の頃、株間が10cmくらいになるように間引く。(図1) 3. [追肥・土寄せ] 3週間に1回、株のまわりに化成肥料を施し、同時に土寄せも行なう。 4. [病害虫対策] アブラムシやヨトウムシは見つけしだい駆除。 5. [収穫] 徐々にふくらんだ根が、地上にせり上がり、収穫適期の頃には直径5~6cmになる。収穫が遅れると、繊維が発達して筋っぽくなるので注意。

協力/『ガーデン&ガーデン』、イラスト/おかもとみほこ

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