シンプルな中に極意あり! 薪ストーブの上手な焚き方【その4】

薪ストーブを導入したいけど、毎日自分で焚くことができるのか不安な人も多いはず。今回は薪ストーブのプロに、気になるビギナーの疑問に答えてもらった。

取材協力/ダッチウエストジャパン(株)

【Q】通常運行する適正温度が200~300℃なのはどうして?

温度計はサイドや天板につけて、200~300℃をキープできているかチェックしよう

【A】ひとつは、この温度帯がいちばん心地良く感じる温度だから。200℃より低いとそれほど熱を感じないので、薪ストーブを焚いているのに寒い場合は薪が少くないために温度が低いのかもしれません。もうひとつの理由は、表面温度が200~300℃のとき、内部は500~600℃に達しています。これ以上高い温度で焚くとストーブの耐久性に影響してしまうんです。

【Q】出かけるときの消火方法は?

【A】基本的に、入れた薪は燃え尽きるまで焚くので消火はしません。ドアがしっかり閉まっていることを確認したら、火が外に出ることはないのでそのまま出かけても大丈夫。もし、外出前に熾火まで持っていきたい場合は、くべる薪の本数を減らしましょう。

【Q】燃焼室に残った灰はどうすればいい?

灰は鉄と薪の間のクッションのような存在。このくらいたっぷり残しておくのがおすすめ

【A】きれいにかき出す必要はありません。灰には保温効果があるので、むしろ残しておいたほうが次の燃焼がうまくいきます。

【infomation】ダッチウエストジャパン 埼玉・久喜ショールーム

ダッチウエスト、クワドラファイヤのほか、ハーマン、バーモントキャスティングス、ライスなど、合計40台ほど展示。そのうち6台の燃焼見学が可能。 所在地/埼玉県久喜市高柳2436 TEL / 0480-31-6959 営業時間/ 10時~ 17時 定休日/土曜、日曜、祝日(土曜日は事前予約で対応可能)、GW、お盆、年末年始

取材・構成・文/藤屋翔子

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