【TALO東京展示場】 開放感と北欧モダンが融合した ラグジュアリーな空間

時代を反映したログのモデルハウスが続々と登場している。ログ建築の可能性を広げる斬新なデザインや構造の工夫、ユニークなコンセプトも見どころのひとつ。そんな最新のモデルハウスを見てみよう。

(株)TALOインターナショナル

壁一面がほぼガラスになったのびやかで明るいLDに注目

リビングダイニングは、大開口と総2階建ての吹き抜けとの相乗効果でのびやかな空間に仕上がった。太い梁が空間のアクセントに

ガラスの大開口から光を取り入れる、開放感あふれる空間が「TALO 東京展示場」の最大の特徴。壁一面のほとんどを掃き出し窓と高窓が占めるデザインは、従来のログハウスのイメージを覆す先進性を感じさせるものだ。晴れた日には、まるでサンルームのような心地良い日差しを満喫できる。

ほぼ壁一面が開口部となる独特のデザイン。均整の取れたシンメトリーな姿が美しい。窓には断熱性の高いLow-Eペアガラスを採用

シルエットがすらっとしていることも、この建物の美しさを構成する要素のひとつ。建物は、TALO インターナショナル創立30 周年記念モデル「IE-56」をアレンジしたもので、2 階までログを積み上げる同社のポリシー「総ログ®構造」を採用した総2 階建てプランだ。さらに、大開口を構造壁の外に設けることで、総ログ®の高い耐震性能を保っている。

家具や設備パーツは黒を基調にセレクト。木のぬくもりを引き立てる北欧モダンな空間に仕上がっている

マットブラックのモダンな外観と、あたたかみのある木目のコントラストも魅力的。インテリアも、外観と呼応するようにブラックを基調とした「北欧モダン」テイストでまとめている。2020年5月に誕生したこの展示場で、ログハウスデザインが到達した新境地を体感してみてはかかがだろう。

リビングに配した薪ストーブは、高級感のあるソープストーンを使用したヒタ社の「ノルン」。それとは別に床暖房も備えている

【  Detail  】

≪キッチン≫

オープンスタイルのキッチンは、作業しながらでもリビングダイニングとコミ ュニケーションを取りやすい
外壁とイメージを合わせたマットブラックの戸棚つき特注キッチン。ナラ材を使用したカウンターやモダンな水栓、シンクは高級感がある
玄関を入ると正面にはキッチンが。右手の木製ルーバーには、リビングダイニングをさりげなく目隠しする役割がある

≪寝室≫

1階主寝室の壁は、表面を山型加工したパイン材の化粧板を張っている。縦向きの模様が、ログ壁を見慣れた目に新鮮な印象

≪2階≫

吹き抜けに面した2 階オープンスペース。手すりに強化ガラスを使用しており、見晴らしがいい。3 連の天窓は電動式で開閉がスムーズ
屋根の傾斜が感じられる子ども部屋。腰窓と天窓で十分な明るさがある
書斎は室内をダークトーンに塗装し、ヴィンテージテイストあふれる男の隠れ家に仕上げた。床はヘリンボーン張りを採用

≪サニタリー≫

間仕切り壁と天井に無塗装のパイン材を張った洗面脱衣室。洗面台はウッドワンを採用
木に囲まれたトイレ。左手の壁にはニッチを設けた。小さなグリーンなどを置くのにぴったりのディスプレイ場所だ

≪玄関≫

玄関の床は汚れにくいタイル張りに
アウトドア遊びの道具もたっぷりしまえる大容量のシューズクローゼット
玄関ホール部分は欧州生まれの新しい木材CLT(直交集成板)を使用。マットブラックの外壁と木の色の対比が斬新

≪外構≫

玄関と庭をつなぐスロープでバリアフリー化

≪ウッドデッキ≫

掃き出し窓を介してリビングダイニングとつながるウッドデッキ。左右の袖壁と正面のウッドフェンスで、ほど良い囲まれ感がある

【DATE】 所在地/東京都世田谷区喜多見9-12-8 営業時間/10:00~16:00 定休日/月~金曜日(土日祝営業) アクセス/小田急線「喜多見駅」北口より徒歩5分 設計・輸入/(株)TALOインターナショナル 延床面積/31.66坪(104.67㎡) 構法・加工/マシンカットログハウス(スクエアノッチ) ログ材/フィンランドパイン(W 11.2×H 19.2㎝) 問い合わせ先、見学予約/(株)TALOインターナショナル  TEL 03-5494-5922 https://www.talo.co.jp/

写真提供/(株)TALOインターナショナル