家族で楽しく過ごすログハウス。 毎日の暮らしそのものが楽しい!

茨城県 Sさん

設計・施工・輸入/(株)ティーエージー

ログハウスで暮らすこと自体が趣味のようなもの

夏にはよくプールを出して遊んだという庭はまだ発展途上。半分だけ芝を張ったが、残りをどうするかはまだ考え中だそうだ

この4月、茨城県の静かな住宅街に、淡いブルーのマシンカットログハウスを建てたSさん。現在は、奥さま、そして4歳、5歳、7歳の3人兄妹のご家族とともに毎日のログライフを楽しんでいる。 コロナ禍で家にいる時間が長かったが、家の中の居心地が良く、キッチンの収納棚を自作したり、デッキの塗装をしたりとすることがたくさんあって飽きることがなかった。「ログハウスに生活することそのものが遊びであり、趣味のようなものだと感じています」とご主人。

吹き抜けの気持ちいいリビング。リビング上には天窓をふたつ設けて採光を確保。明るく開放的な空間になっている。「実は2 階はまだあまり使ってなくて、家族みんながほとんどの時間をリビングで過ごしています」

いま楽しみにしているのは、薪ストーブ。薪棚を手作りして、気温が下がりヨツールのF100に初めて火を入れる日を待っている。半分しか芝を植えていない庭づくりもあるが、「せっかくの楽しみなので、ゆっくりやっていこうと思います」。 ご実家がログハウスで、中学生から大学に入るまでの6年間をそこで過ごしたSさん。冬のあたたかさや住み心地の良さは肌で感じて知っていたので、自分が家を建てるときにもぜひログハウスにしたいと考えていたそうだ。

実家のログハウスで薪ストーブの良さを体感していたSさんは、このログハウスでの薪ストーブライフも楽しみにしている。機種はヨツールのF100で、炉台は床と高さを合わせてフラットにした

「劣化する壁紙を張らなくていい、地震に強いというのも魅力でした。ただ、実家のログハウスとわが家では違いも感じます。実家のログハウスもマシンカットでしたが、もう少しラフだったイメージがあるんです。でもこのログハウスはすべてがきっちりしていて、住宅としての完成度が高い。今どきのログハウスはすごいと驚きました」 ログメーカーは、何社か比較したうえでティーエージーに決定。土地探しからメーカー選定、プランニングまでに9カ月かけた。ログハウスは1階に40㎡ほどの広いLDKと寝室、水まわり、2階には子ども部屋を3つ並べて配置。各部屋の入口はリビングの吹き抜けを通して見ることができ、プライベートを確保しながらも家族の気配が感じられる造り。家族が幸せに暮らす場所として、まさに最適なログハウスだろう。

【  Detail  】

≪リビングダイニング≫

広いLDKが希望だったとSさん。カウンターキッチンに立つと、このLDKが一望できる。料理をしながら子どもの様子が見られて安心だ
サッシはホワイト。色あざやかな北欧調のカーテンは奥さまが手作りしたもので、ナチュラルな木の壁の中でいいアクセントになっている

≪キッチン≫

対面式のカウンターキッチンで、料理中も家族とコミュニケーションが取りやすい。キッチンの各アイテムのカラーは白を基調としており、清潔感がある
キッチンカウンターはTOTO。コンロはリンナイ。キッチンのすぐ横には観音開きの白いドアがあり、ここからデッキに出ることができる。冷蔵庫の右側に少し見える棚は、ご主人が手作りしたものだ
シンプルだが個性的なフォルムが美しいシンク上の照明は、アートワークスタジオのもの
収容能力たっぷりのパントリーに食品やふだん使わない調理器具などをしまっておけるので、キッチンはいつもすっきり

≪2階≫

「ひとりひと部屋ずつあったほうがいいと思い、子ども部屋は3つ作りました」とSさん。階段を上がってすぐの部屋は引き戸になっているので、いちばん下の子が成長するまでは戸をあけ放ってフリースペースとして使うこともできる
2面に窓があり明るい北西側の子ども部屋。今はまだ子どもが使うことは少なく、ご主人がリモートワークの部屋として利用している。ロフトスペースつき
リビングの天井に、同じサイズの天窓をふたつ並べて設置した。このおかげで、日中は電灯をつけなくても十分な明るさを得ることができる

≪サニタリー≫

コンパクトだがシンプルで素朴な雰囲気の洗面スペース。左手に見えるガラスドアの向こうには脱衣所と浴室がある
トイレは幅が狭くややコンパクトだが、広さは必要十分。無垢の木に囲まれて、落ち着ける空間になっている

≪玄関≫

玄関スペースは余裕を持って設計。たたきは子ども用の自転車が置いておけるほど広い。また、家族の靴が余裕でおさまる大容量の靴箱もある

≪外観、ウッドデッキ≫

DIY で塗装したデッキは、広い所で奥行きが2.2m 以上あり広々。子どもたちの遊び場にもぴったりだ。右奥に見える薪棚は、ご主人が手作りしたもの
淡いブルーの塗装に片流れの屋根というスタイリッシュな外観は、住宅街のなかでやわらかな印象を与えながらも存在感を醸し出している

【DATE】 ●使用目的/自宅 ●家族構成/夫婦+子ども3人 ●使用ログ材/フィンランドパイン(W11.6×H18cm) ●敷地面積/289.02㎡(87.4坪) ●床面積/1F 62.52㎡(18.91坪)、2F 33.99㎡(10.28坪)、延床面積 96.52㎡(29.20坪) ●総工費/2489万円+税

文/原 太一、写真/志和達彦