大好きな自然の景色を見ながら暮らせるオリジナルプラン!

長野県・Oさん ●設計・輸入/(株)TALOインターナショナル 施工/(有)蓼科ワークショップ

完全自由プランで実現した理想の住宅兼ゲストハウス

長野県を代表するリゾート、蓼科エリアに東京から移住し、自宅兼ゲストハウスの家を建てて暮らすOさんご一家。建築地は雄大な山々を目の前に仰ぐ絶好のロケーションで、伝統のスカンジナビアンレッドのログハウスが周囲の豊かな自然と見事に調和している。

「スキーや登山が好きで、いつかフィールドの近くに住みたいと考えていました」とご主人。プランニング時には、八ヶ岳が最も美しく見えるよう各部屋の配置や窓の高さを考えたという。また、ほかにゲスト用とプライベートのスペースをうまく分けること、風呂からの眺めを良くしたいといったリクエストもメーカーのTALOインターナショナルに伝えた。特殊なプランなので、当然モデルプランではなく自由設計。宿として営業するための制約もいくつかあったが、何回もやりとりを重ねることで現在の理想の形に行き着いたという。

完成したログハウスは延床面積が約57坪のマシンカットで、ふたつの客室とリビングなどからなるゲスト用スペースと、家族が過ごすプライベートスペースが適度にゆるやかに分かれている。

風呂からの眺めは最高で、南北に長い長方形とした躯体西側の中央部に設けた浴室は、少し張り出させたうえ窓を3面に設置し開放感をアップ。ご主人によると「夕焼けが本当に美しく、写真には映せない色が楽しめます」とのことだ。

また、反対の東側にあるリビングからは、大きな掃き出し窓やあかりとりの窓を通して八ヶ岳の姿を間近に眺めることができる。まさに自然の姿を存分に楽しめるログハウスである。

「木の家の気持ち良さは格別ですし、毎日美しい自然を感じながら生活できます。今日は天気がいいから山に行こうとか、気軽に遊びに行けるようになったのもいいところ。子どもを育てるのにもいい環境だし、移住して本当に良かった」と奥さまも大満足。理想の暮らしを上手にかなえた、まさにお手本といえそうだ。

DATA

使用目的/ 自宅兼店舗 家族構成/ 夫婦+子ども2 人 使用ログ材/ フィンランドパイン(ラミネートログ、W11.2 × H19.2cm) ストーブ/ ダッチウエスト「セコイアFA455」 敷地面積/ 1799.49m²(544.34 坪) 床面積/ 1F 132.63m²(40.12 坪)、2F 54.30m²(16.42 坪) 延床面積/ 186.93m²(56.54 坪)

取材・文/原 太一、写真/関根おさむ