農業と家事に忙しい夫妻をサポートする工夫を凝らした住まい
開放感あふれるリビングや趣味に没入できるアトリエ、心身を整える爽快なサウナまで、理想のログハウスに求めるものは、人それぞれ。譲れないこだわりを追求して、理想の暮らしを手に入れた人たちのログハウスを訪ねた。
神奈川県・石井さん
設計・施工/(株)芳賀沼製作
キッチンを中心に使いやすくプランニング
農業を営む石井さんご夫妻が、老朽化した自宅を建て直すにあたり、選んだパートナーが芳賀沼製作だった。同社が展開する「パネルログ」は軸組工法。構造材となるスギ角材の柱の間に、同じくスギの角材を縦に並べて緊結してあるのが特徴だ。いくつか他社のログハウスを見学したものの、ログ間のすき間やログ壁の凹凸が気になり、ピンと来なかったご夫妻。福島県にある芳賀沼製作のモデルハウス群に足を運び、実物を見て気に入ったことが、同社に依頼を決めた理由だという。
プランニングは、キッチンを中心に考えた。農場が近くにある関係で、ほぼ毎日、朝昼晩と自宅で食事をする。奥さまが料理好きとはいえ、負担は少なくない。「だから、家内が気持ち良く料理を作れるように、キッチンの予算は上限なし。好きなように造ってもらいました。動線が短くなるよう玄関近くで、いちばん日当たりのいい場所に配置。キッチンに合わせて家を造ったようなもんです」とご主人。アイランド型キッチンはオーダーメイドで、使いやすさに配慮するのはもちろん、奥さまが好きなビールを満喫できるよう、ビールサーバーもビルトインした。
衣類の洗濯から収納までをスムーズに行える間取りも特徴的だ。玄関からほど近い位置に、洗濯機、乾燥機が隣接する浴室と、大型のリネンパントリーを配置。仕事が終わって帰宅したら、まず土で汚れた衣類を洗って入浴。衣類が乾いたらオープンな収納棚に最短距離でしまうことができる。 「木をふんだんに使ったこの家に住むようになって、家族全員がよく眠れるようになりました。化学物質がダメな私も、鼻水が出なくなりましたよ」と奥さま。この家は、日々のハードな仕事を裏から支えてくれる、大切な存在となっている。
【 Detail 】
≪外観≫
≪キッチン≫
≪リビングダイニング≫
≪リネンパントリー≫
≪家事室≫
≪事務所兼趣味室≫
≪寝室≫
【DATA】 ●使用目的/住宅 ●家族構成/夫婦+長男、長女、お母さま ●工期/2022年11月~ 2023 年3月 ●構造/パネルログ構法、地上2階 ●主要構造材/スギ(10.5× H10.05cm<パネル材1本>) ●外壁の塗料/ガイナ ●内壁の塗料/ガイナ ●基礎/ベタ基礎 ●床面積/1F 92.74㎡(28.05坪)、2F 66.24㎡(20.03坪)、延床面積 158.98㎡(48.09坪 ● 設計・施工/ (株) 芳賀沼製作 https://www.haganuma.co.jp TEL 0241-64-2221
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