【マシンカット】昔から暮らしていたように落ち着きと安らぎを感じる念願のログハウス暮らし
ログハウスにはさまざまなタイプがあり、立地条件やオーナーの要望もそれぞれ異なる。それをいかにカタチにするかがログメーカーの腕の見せどころだ。各社が知恵を凝らした、快適さとカッコ良さのための工夫を紹介しよう。
石川県・Sさん
設計・施工/(株)北陸リビング社
子どもたちが独立し、夫婦2人の終の棲家として、念願のログハウス暮らしをスタートしたS さんご夫妻。転勤族だった暮らしも落ち着き、「若い頃からずっと木の家にあこがれていた」というご主人の夢がかなった。
年齢を重ねても身体に負担が少ないよう、機能的なモデルを選択。地元で長年ログハウスを手がけてきた北陸リビング社の「BAUM」を選んだ。35年にわたる建築経験から得たノウハウを詰め込んだこのモデルは、初めてのログライフにはうってつけだ。設計では「担当者が迷いも細かく聞いてくれ、自分でも見えていなかったニーズを気づかせてくれた」と、コミュニケーションも良好。希望通り1 階で生活が完結するスペース配置となり、昔からこの家で暮らしているようになじんでいるという。「以前は家にこちらの体を合わせていて窮屈だったものを、自分に合わせて決められたのが夢のようだった」と喜ぶ。
「住み始めてから、自然の変化に敏感になった」と声を揃えるご夫妻。景色が良い高台にあり、野生動物を見かけることもしばしば。家庭菜園で野菜を育て、風の香りをかいで暮らす穏やかな日々は豊かで、外出するより家でくつろぐ日が増えた。先日はミュージシャンとしてバンド活動をする娘夫婦や息子たちが集まり、リビングでセッションを披露。室内に響く音が美しく、忘れられない思い出になった。これからもそんなかけがえのない記憶を刻み、日々を紡いでいくだろう。
【 Detail 】
≪LDK≫
≪2階≫
≪1階個室≫
≪サニタリー≫
≪外まわり≫
【DATA】 ●使用目的/自宅 ●家族構成/夫婦 ●工期/2021年8月~ 2022年2月 ●構造/丸太組み構法(ラウンドノッチ、スクウェアノッチ)、地上2階 ●使用ログ材/かが杉(φ18cm) ●外壁の塗料/三井化学産資 ノンロット(2回塗り) ●内壁の塗料/無塗装 ●基礎/布基礎 ●ストーブ/メトス ドブレ640WD ●床面積/ 1F 62.16㎡(18.80坪)、2F 54.06㎡(16.35坪)、延床面積 116.22㎡(35.15坪) ●設計・施工/(株)北陸リビング社 https://hokulive.com/ TEL 0761-51-2200
取材・文/魁生佳余子、写真/大西二士男
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