【ハンドカット】原木の魅力たっぷり。大胆&ワイルドなログで暮らし方も変化
ログハウスにはさまざまなタイプがあり、立地条件やオーナーの要望もそれぞれ異なる。それをいかにカタチにするかがログメーカーの腕の見せどころだ。各社が知恵を凝らした、快適さとカッコ良さのための工夫を紹介しよう。
群馬県・Hさん
設計・輸入・施工/(株)JIN
ウエスタンレッドシーダーの巨木を組み上げたH邸。末口の直径が50cm を越えるような立派な丸太が多数使われている。樹皮が残り、節の跡も生々しいログは、素材そのままの味わいを感じられるのが最大の魅力だ。無塗装ゆえに自然にもやさしく、ログの色が変わっていく楽しさもある。
建築を手がけたJINの小池さんは「これぞラスティック(飾り気がない、粗いの意)。もっと粗っぽくてもいい雰囲気が出る」と言う。そんな小池さんを信頼してまかせたというHさんは、もともとアウトドアが趣味。自然になじむ住まいを想像していたものの、建築時に敷地に山のような丸太が積み上がり、最初は驚いた。「こんな風にそのまま使うのか! と想像以上でしたが、暮らし始めてみると、これだからいいんだと感じます」と、今やすっかり虜だ。
「合間を見つけての薪割り、ストーブの最良の燃やし方を追求したり、デッキでのBBQ を楽しんだり、毎日やることがたくさんあって追いつきません」と笑うが、それが実に楽しそう。今は子どもが小さく、家族みんなが家で過ごすことが多いが、このログハウスを建てたおかげで、家での時間が充実したことを何よりも喜んでいる。
【 Detail 】
≪ログ材≫
≪LDK≫
≪階段≫
≪2F≫
≪サニタリー≫
≪玄関、外まわり≫
【DATA】 ●使用目的/自宅 ●家族構成/夫婦+長女 ●工期/ 2021 年2 月~ 2021 年7 月 ●構造/丸太組み構法(バタフライサドルノッチ)、地上2 階 ●使用ログ材/ウエスタンレッドシーダー(φ 30cm) ●外壁の塗料/無塗装 ●内壁の塗料/無塗装 ●基礎/ベタ基礎 ●ストーブ/メトス ドブレ760WD ●床面積/1F 72.93㎡(22.02 坪)、2F 69.17㎡(20.88 坪)、延床面積 142.10㎡(42.90 坪) ● 総工費/3637 万円+税(仮設工事費87 万円、基礎工事費214 万円、ログ材料費1960 万円、組み上げ・木工事費480 万円、屋根・板金工事費125 万円、左官・塗装工事費36万円、設備工事費461 万円、その他274 万円) ●設計・輸入・施工/(株)JIN https://jin-inc.co.jp/ TEL 0267-31-6869
取材・文/魁生佳余子、写真/関根おさむ
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