ログハウスでの日常やDIYの様子や楽しさを発信!

楽しいこと、頑張ったことがあると、人は誰かに話したくなる。失敗エピソードだって、共感や賞賛が得られればうれしいものだ。ログハウスを舞台に趣味的な暮らしを楽しみ、それをSNSで発信している家族を紹介しよう。

ギンさん

基礎からすべて造り上げた小屋。板張りの外壁は、ペンキで雑に塗った後にスポンジで拭い、経年変化の味わいを表した。ギンさんのインスタグラムは、@007ginsanで検索

庭に建てた板張りの小屋から漂う、挽きたてのコーヒーの香り。「焙煎という作業が好きです。もっぱら妻にふるまっていますよ」と笑うギンさん。子どもの頃からものを作ることが好きで、ログハウスを建ててから腕前をさらに発揮。ユーチューブや知人からのアドバイスを参考に、ログハウス建築で余った木材を使いビーチハウス風の小屋を完成させた。DIYやコーヒー焙煎を楽しみ、庭でのアウトドアライフの拠点となる“男の隠れ家”だ。テーマパークからヒントを得て、庭に造形モルタルでカントリー調の塀も製作した。ログハウスを建ててから、庭で遊ぶために一人用テントも購入。アウトドア用薪ストープでステーキを焼き、キャンプ気分を楽しむこともある。

庭でソロキャンプを楽しむときは、アウトドア用薪ストーブで本格的に。友人とキャンプに行くときも、軍幕テントを持参する

家の中では、サーフスタイルのカフェをイメージしてインテリアをDIY。「カウンターで朝食」を実現するためにキッチンを作り込み、玄関はカフェの入口を思わせる仕上げに。ギンさんにとって、ログハウスを選択することは自然な流れだった。「木のぬくもりで、家族がやさしい気持ちになれます」と話す。薪ストーブでの料理が冬の楽しみだ。そんな暮らしぶりをギンさんはSNSで発信。「自分の趣味を誰かと共有したい。ログハウスを建てる人が増えたら」という思いで始め、今では全国に仲間ができて交流している。ギンさんのログライフはまだまだ深まりそうだ。

【  Detail  】

≪外まわり≫

外観のコンセプトは「青くて煙突がある三角屋根のログハウス」。外壁は渋みのある青で塗装した。広いウッドデッキも希望のひとつ
左/「大好きなテーマパークのような一角を」と造形モルタルでポーチの塀を製作。ヘラや猫の毛取りブラシを使い質感を表した 右/小屋の外壁の一部を造形モルタルでレンガ風に。きれいに仕上げるのではなく、年月が経った味わいを出すのがギンさん流

≪小屋≫

自分で建てた小屋は内装にもこだわり、造形モルタルで石造り風の壁に。棚をつけ好きなものを置いて楽しむ“男の遊び場”だ
窓際のカウンターでコーヒー豆を焙煎。「ラテアート用の豆の油分は、焙煎して1週間以内がベスト。だから自分で焙煎します」

≪玄関≫

玄関まわりもギンさんのDIYがいたるところに。ドアはあえて雑な塗り方で水色にペイント。奥に見える板張りは靴棚の折れ戸
玄関ドアをあけると、カフェの入口のような雰囲気。キッチンとの仕切り壁を作り、好きなアイテムをディスプレイしている

≪LDK≫

リビングの一部が吹き抜けになったLDK。薪ストーブのあたたかさが2階まで届くので、「冬が待ち遠しいほどです」
無垢材の床は、ふだんはモップぶきで掃除をする。足裏に心地良い床で、「子どもは冬でも裸足で走りまわっています」
対面キッチンはカウンター、棚、枠がブルーの収納、壁のタイルなど、アメリカのカフェをイメージしてつくり上げた

≪2階≫

2階寝室の奥にレザークラフト専用のカウンターをDIY。SNS に投稿するコンテンツの編集などパソコン作業もここで行っている
クラフトワークは、家族が寝てから夜に集中して行うことも。これまでにキャンプ用のステーキナイフ入れやオノ用カバーなどを作ってきた
レザークラフトの完成イラスト。キッチンなど家中のDIYや小物製作は、まずは完成イメージを描くことから始める

取材・文/椋木敬子、写真/永田ゆか