花の庭と野菜の畑、そしてログハウスがもたらす豊かで元気な暮らし
「自然が大好きで木の家を建てて暮らしたい」。そんな思いを実現したオーナーの暮らしぶりをのぞいてみた。思い思いに楽しむ自分流のナチュラルな暮らしと、そんなライフスタイルに似合う素敵な住まいを紹介しよう。
群馬県・寺田さん
設計・施工/アペント(株)
ログハウスで自然暮らしをしていると、長生きできそう
緑に囲まれた黒いシックなログハウスに暮らすのは、寺田さんご夫婦。6年前に神奈川県から移住し、2頭の柴犬とともに自然暮らしを楽しんでいる。 「ここは以前、野菜づくり教室に通っていたときに出会った土地なんです」ということで、移住後ももちろん野菜づくりに精を出している。 敷地の真ん中にログハウスがあり、前面はバラを中心にした庭、裏側が畑。入口から玄関に向かう石敷きの小道やレンガを積んだ花壇も手作りした。
「することがたくさんあるから、なかなか手入れが行き届かないんですが、コツコツ少しずつ進めています」と奥さま。「この夏は暑くなるのが早かったせいか、野菜の育ちがいつもと違っていたし、毎年順番に聞こえるセミの声も、今年はヒグラシよりも先にツクツクボーシが鳴いていました」。都市部にいたら見過ごしてしまうような日々の自然の変化に敏感になったというご夫妻。「季節によって変わる鳥の声で目覚め、手作りの野菜を食べて、ここにいると長生きできそうです」とご主人は言う。
このログハウスは、フィンランドから輸入した大径の角材を福島の工場で加工したマシンカットログ。パントリーのあるキッチンや奥さまのアトリエ、天窓のあるロフトのオープンスペースなど、それぞれにお気に入りの場所がある。
特にこだわったキッチンは、タイルと木製のキャビネットを組み合わせたオリジナル。デザインタイルの配置やキャビネットのカラーリングまで奥さまが考えた世界にひとつのキッチンだ。 「希望通りのログハウスを建ててもらい使い勝手がいいのはもちろんですが、夏は涼しく冬あたたかい、窓を閉めればとっても静かで、思った以上に住み心地が良くて驚いています」。 そんなログハウスの快適さと豊かな自然の恵みが、おふたりの元気の源になっているのだ。
【 Detail 】
≪外まわり≫
≪LDK≫
≪アトリエ≫
≪寝室≫
≪サニタリー≫
【DATA】 ●使用目的/自宅 ●家族構成/夫婦 ●使用ログ材/レッドパイン(W11.3×H20.3cm) ●ストーブ/ダッチウエスト FA265 ●敷地面積/996.15㎡(301坪) ●床面積/1F 72.00㎡(21.78坪)、2F 59.44㎡(17.98坪)、延床面積 131.44㎡(39.76坪)
取材・文/たむらけいこ、写真/関根おさむ
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