木の香りに包まれるログハウス。自然豊かな地で暮らしを楽しむ
「自然が大好きで木の家を建てて暮らしたい」。そんな思いを実現したオーナーの暮らしぶりをのぞいてみた。思い思いに楽しむ自分流のナチュラルな暮らしと、そんなライフスタイルに似合う素敵な住まいを紹介しよう。
栃木県・大山さん
設計・輸入・施工/高原都市開発(株)
自宅で結婚式ができる家が設計コンセプト
「家を建てるのに、広くて自然豊かな土地というのは絶対条件でした」と話すのは、このログハウスのオーナー、大山さん。20代後半から数十年間土地探しを続け末に、ようやく理想の土地にめぐり合い、夢のログハウスを建てたという。 選んだログメーカーは北軽井沢の高原都市開発。ログハウスのいい部分だけでなく、をつけなければいけない部分も説明してくれたので「嘘がなく信頼できる」と思ったそだ。
家づくりでまずこだわったのは、高い基礎。川が近く災害の可能性も考え90㎝の高さしたというが、結果的に前の道路を通る人の視線を気にせずに済むし、窓が高くなってから侵入しにくいため防犯にも効果があったという。「平屋にしようとは最初から決めていました。5人家族ですがふたりはもう独立してい、この家に暮らすのは3人だけ。それほど部屋数は必要ないし、もし必要になったら増せばいい。そう考えて2階に部屋を増やせるよう、キッチンの上にもあらかじめ梁を架ています」
15回以上も図面を描き直したという間取りは、12㎡ある広い土間を挟んで和室とLDKが向かい合うユニークな造り。「自宅で結婚式ができる家」がコンセプトで、扉をあけ放ったときに和室からリビングまで広く見渡せるようにしたかったのだそうだ。 ハーフビルドにも挑戦し、外壁と室内を家族で協力しながら塗装した。「当時は必死でした」と笑うが、それからDIYや畑づくりなど、自分で暮らしを手づくりする楽しさに目覚めたという。
「外構もこれから自分でやるつもり。コンクリートを敷いて駐車場を造ったり、芝を植えたりとやりたいことはたくさんあるんですが、時間とお金が足りません。でも、こんな楽しいことを人にお願いしたらもったいない」と笑う大山さん。これからのログライフもますます充実したものになりそうだ。
【 Detail 】
≪LDK≫
≪玄関土間≫
≪和室≫
≪ウッドデッキ≫
≪ロフト≫
≪個室≫
【DATA】 ●使用目的/自宅 ●家族構成/夫婦+長女 ●使用ログ材/シベリアレッドパイン(W10.5×H17.5cm) ●ストーブ/ヨツール F400 ●敷地面積/594.49㎡(179.83坪) ●床面積/1F 90.72㎡(27.44坪)、2F 29.97㎡(9.06坪)、延床面積 120.69㎡(36.50坪) ●総工費/2240万円+税
取材・文/原 太一、写真/松井 進
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