機能性が高い平屋の住まいをあざやかなファブリックで彩る

神奈川県・Tさん ●設計・輸入・施工/Feel ログハウス (株)フェニックスホーム

国産のヒノキ材にこだわった家づくり

林業に携わるご主人は木には人一倍こだわりがあり、木の質感が感じられるログハウス、なかでも国産材のヒノキで家を建てたいとFeelログハウスに設計と施工を依頼。山が近く、自然の多い土地を気に入り、新居を構えることにしました。

Tさんご夫妻がこだわったのが、平屋のプラン。「以前住んでいた平屋の家がとても暮らしやすくて、家を建てるなら絶対平屋にすると決めていました」と語るTさんご夫妻は、家族で過ごすLDKを広く確保したワンフロアのプランを実現。階段のない生活は家事もスムーズで、住まいのメンテナンスをしやすい点も気に入っています。小屋裏を設けず、天井を高く取ったLDKは、開放感たっぷりな印象。窓から差し込む自然光も心地良く、実際の面積以上の広がり感を演出しています。

ご主人がこだわったヒノキの国産材は、ログ壁などの構造材はもちろん、内装材にも採用。床はウォールナット材をヘリンボーン張りにして、スタイリッシュな印象に仕上げした。「完成したときは木の香りでいっぱいでした」と語るTさんご夫妻。入居から1年近く経てなお、木のぬくもりは家中にあふれています。

木でまとめた空間の印象を引き締めているのが、オールステンレスのアイランド型キッチン。オープンスタイルのキッチンは、家族が自然に会話や調理に参加できる形となっています。収納スペースも十分に確保することで、フルフラットなカウンターまわりをすっきり整頓。あざやかな色のファブリックやモダン照明を組み合わせて、北欧風のインテリアが完成しました。

平屋のプランは建物の機能性にも大きく影響しています。無駄の少ない形状は高い気密性・断熱性を実現し、熱効率も高くなるため、「夏はエアコン1台で快適に過ごせます」と住み心地にも大満足。年を経るごとに木の色合いに深みが増す住まいの成長も楽しみにしているそうです。

DATA

使用目的/ 自宅 家族構成/ 夫婦+子ども2 人 使用ログ材/ ヒノキ(W11.3 × H18.0cm) ストーブ/ ネスターマーティン「S33」 敷地面積/ 413.29㎡(125.02 坪) 床面積/ 1F 92.00㎡(27.83 坪) 延床面積/ 92.00㎡(27.83 坪) 総工費/ 2777 万円+税

取材・文/藤城明子、写真/武田賢士郎