新月伐採木を使ったハンドカットの多目的施設「インフィニティハウス」が完成!

沖縄では珍しいハンドカットの多目的施設「インフィニティハウス」が完成した。研修や料理教室、インフルエンサーの撮影拠点などとして活用されるほか、宿泊も可能だ。

(有)サザンライト・クラブ

インフルエンサーも注目!? 研修や料理教室にも活用

完成した「インフィニティハウス」。施設としてのオープンは2022年12月を予定している

かつて、群馬県でログハウスメーカー「ノーザンライト・ログホームズ」を30年間経営していた百崎さん。思うところあって沖縄に移住したのは2018年のことだ。 そんな百崎さんが2021年から「インフィニティハウス事業」と銘打って進めている興味深いプロジェクトがある。中小企業庁の「令和二年度第三次補正中小企業等事業再構築促進補助金」によるもので、延床面積27 坪弱のハンドカットログハウスの多目的施設「インフィニティハウス」だ。

この施設では、百崎さんがこれまでの経験を生かしてログハウス建築や宿泊業の事業展開に関するコンサルティングを行うという。同時に、体験学習の場やレンタルスペース、研修施設、宿泊施設としての利用も予定している。料理教室用にプロ仕様のオーブンやフードプロセッサーも装備するというから本格的だ。 また、ユーチューバーやインスタグラマーといったインフルエンサーに向けた撮影拠点としての機能を備えているのもユニーク。撮影用のライトやスクリーン、編集用のパソコンなども備え、ここからインフルエンサーが自分のコンテンツを発信することも可能だという。

ログ壁を積み上げ始めた頃の様子。設計は百崎さんが担当し、施工は昔のログ仲間に依頼している

沖縄では珍しいハンドカットのフルログ

ハンドカットならではの豪快なアーチカットが美しい

このログハウスの魅力は、何といっても沖縄では珍しいフルログのハンドカットログハウスであるということ。太い丸太を組み合わせたダイナミックな構造美は見ごたえ十分だ。

ログ材は最大で直径約70cmの国産スギを使用。白いチンキング材がアクセントに

また、外観で目を引くのが、ログ間に施した白いチンキング(弾性充てん材)。木肌とのコントラストがデザイン上のアクセントになるだけでなく、横から吹きつける風雨に対応する実用上の意味もある。台風が多い土地柄に対応するための工夫なのだ。

左右が吹き抜けになった遊び心のあるオープンロフト

自然のリズムを生かして強さを引き出す「新月伐採木」

主要な構造材はすべて新月伐採木を使っている

このプロジェクトの目玉が「新月伐採木」だ。「新月期に伐採した木はでんぷん質が少ないため、腐りにくく、狂いにくい」という理論に基づいて百崎さんが採用。新月伐採木が真価を発揮するには、水分の吸収が最も少ない冬季に伐採する、天然乾燥で葉枯らしを十分行うといった諸条件を満たす必要があるという。 百崎さんは「沖縄ではシロアリ被害が深刻ですが、新月伐採木を使用した別のポスト&ビーム工法の家は、築3年を経ても何の被害もありません。その経験を踏まえて本プロジェクトに踏み切りました」と語る。 「インフィニティハウス」のオープンは今年12月を予定。ここを拠点にどのようなにぎわいが生まれるか楽しみだ。