2棟のログハウスと手作りの庭で毎日を楽しむ
群馬県・Iさん ●設計・輸入・施工/高原都市開発(株)
家族が安心して暮らせるのはやっぱりログハウス!
一軒家、マンション、木の家やコンクリートの家、種類を問わずさまざまな家で暮らした経験を持つIさんが、終の住処に選んだのは、マシンカットのログハウスだ。「これまで住んだ建物のなかで、ログハウスがいちばん空気感や居心地がいい。仕事を引退して、これからどこでどんな暮らしをしようかと考えたときに、自然の豊かなこの場所でログハウスに住みたい、と思ったんです」とIさん。
群馬県北軽井沢のこの土地は、20年ほど前に中古ログハウスととともに購入し、別荘として使っていた場所。そこへ、住宅用のログハウスを新築し、富山県からご夫妻と娘さん一家とともに移住してきた。現在、以前から建っていた中古ログハウスは貸別荘として開放している。
貸し別荘のほうは、今ではちょっと珍しいタイコ挽きのハンドカット。自宅のほうは、家具の置きやすさや手入れのしやすさを考えて角ログのマシンカットを選んだ。「元の間取りはLDKに個室が3つですが、孫が2人いるので将来的に部屋が足りなくなると考え、ミニログで私たち夫婦の寝室を増築しました」
新旧2棟のログハウスが建つこの土地には、バーベキュー小屋や屋根つきのバーカウンター、子どもの遊具があるプレイゾーンなどのお楽しみ要素がたくさんある。これらはすべて、IさんがDIYで作ったもので、ログ外壁の青い塗装も自身で行ったという。
「お客さんはもちろん、家族が自然のなかで楽しく過ごせる場所を目指しました。バーベキューをして花火をして、家族3代が気兼ねなく遊べます」とIさん。「災害が増えているいま、シェルターを造ったという気持ちもあります。ログハウスは頑丈だからシェルターに最適。灯油、ガス、薪、電気とエネルギーを分散し、孫の代、もっと先の世代まで安全に暮らせる場所になったと思います」。
小屋としてキット販売されているミニログの壁の内外に断熱材を施し、ヒノキ板を張ってあたたかさを確保した。主寝室として使用
DATA
使用目的/ 自宅 家族構成/ I さんご夫婦+娘さんご夫婦+子ども2人 使用ログ材/ シベリアパイン(W10.5 ×H17.5cm) ストーブ/ ドブレ「640」 敷地面積/ 629.11m²(190.30 坪) 床面積/ 1F 65.41m²(19.78 坪)、2F 45.41m²(13.73 坪) 延床面積/ 110.82m²(33.52 坪)※増築(主寝室)部を除く 総工費/ 1500 万円+税
取材・文/たむらけいこ、写真/畔柳純子 、アドブレンド(株)