ログハウスをきっかけにDIYの趣味も加わり暮らしの充実度がアップ

茨城県・Hさん ●設計・施工/(株)ティーエージー 輸入/ランタサルミ

念願の薪ストーブを中心に家族が快適に暮らせる家に

「薪ストーブのある家に住みたい、最初にはっきりしていたのはそこだけでした」と語るHさんご夫妻。ストーブを探しまわるうちに見えてきたのが、ログハウスという選択肢だった。奥さまはもともとログハウスにあこがれがあり、ご主人はストーブとともにいろいろなログハウスを見るうちに、趣味で収集しているアンティークに似合う家ができるかも、と感じるように。信頼できるパートナーとして、ティーエージーに出会えたことも大きかった。

この家の特徴は、LDKをそれぞれ区切っている間取りにある。もともと敷地に建っていた住まいは、ひと部屋ずつ分かれた昔ながらの日本家屋。ログハウスでもその雰囲気を残し、慣れたスタイルで暮らしたいというのがご主人の希望だった。

とはいえ、閉塞感はない。1階はお母さまの部屋、リビング、ダイニング、キッチンなどに分かれているが、各所に大きな窓を設け、リビングには吹き抜けもあって開放感は十分。LDKには扉がないので、つながっている感覚も強い。そしてその3カ所のどこからでもアクセスしやすいのが、シンボルともいえる薪ストーブだ。暖を採り、見た目に楽しむだけではなく、ピザを焼くなど料理も楽しんでいる。一方で、家族それぞれのスペースは個室が分かれており、ほど良い距離感で暮らせるのも満足いく点だ。

ログハウス暮らしは「気持ちがいい」と声を揃えるふたり。かつて湿気の多い家で結露やカビに悩まされた奥さまは、「家中がカラッとしているし、風の強い日などもとても静かで、母が心穏やかに過ごせているのもいい」と絶賛。また、最初はログハウスに住むことのイメージがあまりわかなかったというご主人は、趣味にも変化が。これまでのアンティーク収集に加え、DIYにも目覚め、家づくりで余った端材でベンチやポストなどを次々に作っては、家の彩りにしている。暮らしも、趣味も豊かに。そんな日々がログハウスで形になった。

左/薪ストーブやアンティークに囲まれ、DIYも楽しむようになったご主人と、子どもの頃からログハウスに住む夢があったという奥さま 右/白い円柱はデッキや玄関まわりに使用しているのと同じもの。構造強化と水まわりに抜ける通路のパーティションの役目も果たし、家の奥が丸見えになることを防いでいる

DATA

使用目的/ 自宅 家族構成/ 夫婦+お母さま 使用ログ材/ 欧州アカマツ(W13.4 × H18.2cm) ストーブ/ ドブレ「760CBJ」 敷地面積/ 268.34m²(87.21 坪) 延床面積/ 1F 80.92m²(24.48 坪)、2F 73.68m²(22.29 坪) 床面積/ 154.60m²(46.77 坪) 総工費/ 3530 万円+税

取材・文/魁生佳余子、写真/関根おさむ