【カルテ 04】「動物の糞害にうんざりです」

教えてくれた人:㈱ティーエージー 顧問 小林 彰さん

清掃後に入口をふさぎ再塗装するのがおすすめです

鳥やコウモリ、ハチ、カメムシなどが躯体上部、または窓まわりのすき間に棲みつき、糞害などに悩むのはよくあるケース。特に、マシンカットの丸ログなどで妻壁上部まで積み上げるタイプに多く見受けられます。こんな所に、と思うようなすき間でも鳥や虫は入り込んできます。窓のケーシングカバーの内部に大量のカメムシが潜んでいる場合もあります。 このような場合、問題の箇所を完全に清掃したあとにウレタンや弾性コーキングな どで入りそうな所を全体的にシールし、硬化後にカット。その後、躯体の塗装を行なっ対処します。 こういった事例以外にも、鳥が営巣したりする案件は多くありますが、施工時に対策をされている工事はなかなかないようです。

コウモリによる糞害。見た目のえぐさは強烈
こちらも糞害。マシンカット丸ログは被害に遭いやすいので要注意

≪ PROFILE ≫ 小林 彰 (株) ティーエージー顧問、(同)ティーエージーメンテナンス顧問、管理建築士、応急危険度判定士。

1993 年、ログハウスと北欧住宅を手がける( 株) ティーエージーを設立。設計、プランニング、現場監理、アフターメンテナンスを行なうなか、ログハウス全般に関しての「駆け込み寺」的な地位を確立する。2014 年、ログハウスの改修、補修に特化した(同)ティーエージーメンテナンスを設立。他社の物件も含め、傷んだログハウスの相談や治療を行なっている。