【その1】ログの端材も生かせる!? ガーデンワゴンを作ろう

建築時に余った木材があれば、ぜひ取っておいて有効活用したい。簡単な構造のガーデンワゴンのDIYなら短時間ででき、カラーリングで個性を表現するのもおすすめだ。今回は、作品の概要と必要な材料、道具を紹介しよう。

取材協力/和信ペイント(株)、アペント(株)

ログの端材も生かせる 軽快&頑丈なガーデンワゴン

ガーデンワゴンの塗装に使用したカラーは「デニムブルー」と「ライトブラウン」

ログハウスを建てたら作ってみたいのが、木の家に似合う木工作品。日頃からDIYを楽しんでいる田中さん親子が、ガーデンワゴン作りに挑戦した。 材料はホームセンターでも揃うが、ハンドルに使う丸棒以外は一般的なものなので、ログハウス建築時の端材があれば有効活用してアレンジするのもいい。最初に行うのは部材のペイント。DIYというと組み立てから始めてしまいそうだが、和信ペイントの阿部さんによると、「先に塗る方が隙間の塗り残しや溝に塗料がたまることもなく、仕上がりがきれい」だそう。今回使ったガーデンDIYにピッタリな塗料「エクステリアカラー」は発色が良く、サラッとしてにおいも気にならず、子どもでも塗りやすい。姉弟2人であっという間に塗り上げた。

色違いを作るのも楽しい。手前の作例に使用したカラーは「「オールドピンク」と「デニムブルー」

塗料が乾いたらいよいよ組み立て。仕上がりの美しさを求めるなら、ビスは内側から打つのがおすすめ。母親のサポートで長女もインパクトドライバーの作業に挑戦しながら、2時間ほどで無事ワゴンが完成。軽くて押しやすく、乗っても問題ないほど頑丈な仕上がりに子どもたちも大感動。このワゴンがあれば、この冬は薪運びも進んで手伝ってくれるに違いない。

頑丈な造りのガーデンワゴンは、薪運びなどお手伝いにも役立つ!?

展開図

部材表

木取り図

必要な道具

このほか、作業台、塗料の養生用のビニールシートまたは新聞紙、ウエス、塗装用の透明手袋があるとベター。また、塗装時は作業台に「ネコよけ」を敷くと乾燥に便利

チャレンジする人 田中さん親子

ふだんからテーブルなどの木工作品を作っている奥さま。長女も木製の携帯スタンドを作って父親にプレゼントするなど、手作りが大好き

教えてくれた人 和信ペイント 阿部大介さん

ガーデンワゴンの設計を担当。見栄えの良さのみならず、荷運びに使っても問題ない頑丈な構造を考案してくれた。個人でもDIYはプロ級の腕前で、休日は自宅の自作工房で作品作りに励んでいる。

取材・文/魁生佳余子、イラスト/内藤しな子

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