ラクこそ正義! 薪割り機入門【①】

ストーブ生活に欠かせない薪づくり。しかし、人力で大量の薪を作るには、労力と時間がいる。そこで、活用したいのが薪割り機だ。家庭でも手軽に導入できる機種や使い方について、薪割り機を輸入販売する新宮商行にポイントを聞いた。

取材協力/(株)新宮商行、ファイヤーワールド埼玉

選ぶ際はパワー以外も要チェック

薪割りは多くの人がオノから始めるが、時間的・体力的に余裕がなくなってくると、薪割り機を導入することが少なくない。また、薪割りが好きだからこそ、薪割り機にハマる愛好家もいる。 薪割り機には電動式とエンジン式の2タイプがあり、それぞれに特徴があるので、ライフスタイルに合うものを選んでほしい。新宮商行の野崎さんは、選び方の基準をこう語る。「電動式はコンパクトですが、堅い樹種だとパワー不足になることも。一方、エンジン式は直径45cmほどの丸太でも割れますが、音が大きく、メンテナンスの手間も電動式よりかかります」。初心者が導入しやすいのは電動式といえる。しかし、コンパクトなものはパワーもそれなり。大量に薪を作るなら、ひとつ上の余裕があるクラスを選んだ方がいいだろう。

意匠登録の2段刃は、従来品に比べて2倍近いパワーを発揮する。背面には補強の鉄板が入り、耐久性も十分

ちなみに、新宮商行では電動式のエッジに2段刃を採用したことにより、従来品よりも丸太を割る力が2倍近くに向上している。非常にパワフルで、電動式だからといってそこまで非力さを心配する必要はなさそうだ。サイズは電動式だと子どもの三輪車程度のものからあり、エンジン式だと小さめの自転車ほど。保管場所との兼ね合いも考慮しよう。

購入は「値段だけで決めず、修理やアフターメンテナンスにも対応してくれるメーカーやショップで」と野崎さん。機械なのでどうしても不具合が出ることがあり、また使う時期が限られるため、冬支度の前にちゃんと動作するかどうか、確認とメンテナンスも必要だ。信頼できるところで購入し、長く使い続けたい。

電動式の特徴

ウッドボーイWB-01

エンジン式の特徴

PS210M

取材・文/魁生佳余子、写真/関根おさむ

関連キーワード