薪活(マキカツ)奮戦記【その④】複数の入手先・方法を確保。「薪求む」の周知が大切に

薪は購入すると意外に高くつく。なるべく自力で調達したいのが人情だ。しかし、どうやって薪集めをしたらいいか、初心者にはわかりにくい。そこで、最初の高いハードルである「薪集め」を中心に、先輩薪ストーブオーナーたちに「薪活」の実態を教えてもらった。

こなすさん

Q.薪集めの方法と入手先は?

A.

現在は造園屋さんや伐採の仕事をしている知人から譲っていただいてます。ご近所さんが持ってきてくださることもあります。足りないときは近隣の土建屋さんでワンコインで販売しているものを購入したり、薪ストーブ販売店の薪持ち帰り放題のイベントに参加したり。以前は地域の間伐ボランティアに参加して、伐採したものを分けていただいてました。

チェーンソーのガイドバーより大きい原木と格闘することも。「自分で愛情込めて作った薪で暖を採る。最高です」と、こなすさん

Q.薪集めを成功させるコツは?

A.

薪を集めていることをたくさんの人に知ってもらうこと。木を切っているところを見かけたら、すかさず声をかけることです。

Q.薪活をしていて良かったことは?

オノとクサビを同時使用。頑固な丸太も何とか割れる

A.

冬が苦手なので、寒い時期に体を動かす趣味ができたこと。自然の木々に興味がわき、山を眺めるのが楽しくなりました。

Q.薪活をしていて大変だったことは?

チェーンソーの混合ガソリンももちろん自分で作る。タンクの500ml 用目盛りは、少量作りたいときに便利

A.

楽しいことなのですが、薪に関することはだいたい大変です。

Q.薪の割り方、乾燥に関するこだわりは?

A.

割り方として、木に対してではなく、人間の体の負担にならないよう割るようにしています。無理をしないことです。乾燥に関しては、今のところこだわっていません。

曲がって割りにくい木は寝かせて割る
かたくてオノでは割りにくいケヤキは、チェーンソーで縦割りにしている
ティンバージャッキは広いスペースで重い丸太を扱う際に重宝する

これから始める人へ

薪活は生活の一部なので、頑張りすぎて身体を壊さないことと、とにかく安全第一です。できる限り近い範囲の中でいただける原木があるかの情報収集を常に行うことも大事。薪集めをしていることを多くの人に知ってもらって、顔を覚えてもらうといいと思います!

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