ログハウスのプロが教えるプランニングの知恵【⑩】

あこがれのログライフを実現するには、ログハウスで実現したい暮らし方や目的を明確にし、プランニングに落とし込むことが重要だ。計画段階でポイントとなる部分をチェックしておこう。

取材協力/ (株)TALO インターナショナル 大久保潔さん、(株) ホンカ・ジャパン 平井邦明さん

雪が降る地域では煙突を棟近くに。軒近くなら「雪割り」をつけたい

煙突が軒近くだと、上から滑り落ちてくる雪の重みをすべて受けとめる形になってしまう

雪が多い地域で特に注意したいのは煙突の位置。なるべく棟に近い高い場所に設置したい。というのも、雪の重みは降る時期や質によって異なるが、1立方メートルの積雪量で50~500kgにもなる。そのため、軒の近くに煙突を設置すると、滑り落ちてきた雪の重みで折れてしまうことがあるからだ。

まさに雪を割るような三角構造で煙突を守ってくれる「雪割り」。屋根の木工事の際に作ってもらう必要がある

棟付近に設けるのが難しい場合は、煙突に「雪割り」と呼ばれるパーツをつけることで、雪の荷重を逃がすことができる。

取材、文/魁生佳余子、イラスト/内藤しなこ

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