煙突と炉台のジオメトリー【その⑧】

安全性を考えると、薪ストーブの配置計画はプロにおまかせしたい。しかし、煙突や炉台を設置する際のセオリーを知っておけば、より安全で合理的な「薪ストーブがある住まい」づくりに役立つはずだ。

取材協力/エープラス

壁と床の保護について教えて

炉台として使える不燃材料は、建築関連法規によって決められている。そのなかでも炉台に向く不燃材料を紹介したい。よく目にするのはレンガ。アンティークレンガで作るとさらに味わい深い。タイルもレンガに次ぐ人気の素材。サイズや色も豊富で掃除もしやすいので人気がある。熱が伝わりやすい素材なので空気層が必要。天然石は同じ形のものがなく、ワイルドに仕上がる。しかし、表面の凹凸にほこりがたまりやすく掃除が大変だ。鉄板や耐熱ガラスを使ったパネルは、床に置くだけなので施工性に優れているが、断熱性が弱いので本体底面が熱くなりにくいストーブを選びたい。

取材・文/押田雅博

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