煙突と炉台のジオメトリー【その①】

安全性を考えると、薪ストーブの配置計画はプロにおまかせしたい。しかし、煙突や炉台を設置する際のセオリーを知っておけば、より安全で合理的な「薪ストーブがある住まい」づくりに役立つはずだ。

取材協力/エープラス

そもそもドラフトとは?

薪が燃えて炉内の温度が上昇すると、煙突の中で上昇気流が発生する。その吸引圧力をドラフトと呼び、燃焼効率に影響を与える

煙突が排気を吸い上げる吸引圧力のことをドラフトという。この吸引圧力は、煙突内部と屋外の温度差、室内外の圧力差、煙突の高さ・位置形状などが影響する。外気温が下がれば下がるほど煙突内部との温度差が大きくなり、吸引圧力は増大。排気温度の著しい低下を防ぐために、屋外に露出する煙突は、保温する必要がある。

取材・文/押田雅博、イラスト/内藤しなこ

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