【カルテ 10】「セルフ外壁塗装は安上がりで得るものが大 」①
ログドクターの小林さんが自宅のログハウスをセルフで塗装。これまでプロとしてメンテナンスに携わってきた豊富な経験を生かした、外壁塗装のコツを教えてもらった。
教えてくれた人:(株)ティーエージー 顧問 小林 彰さん
【下準備】塗装は段取り8分。天候にも注意を
ログハウスはメンテナンスによって寿命が大きく変わってきます。特に気をつけたいのが、傷んでしまうと補修が大変なログ壁。ログが乾燥し切っていない初期段階では、竣工から3年ごとに塗り直しを行うのがベストです。築12年を過ぎた頃からログ材の乾燥がひと段落するので、特に問題がない限り、外壁塗装は10年ごとに切り替えていいでしょう。 再塗装を行う時期は、暑さ寒さが厳しくなく、天候が安定している2~3月がおすすめ。梅雨時の湿気や真夏の暑さは塗装に不都合があるので避けましょう。
費用は、平地に立つ35坪程度のログハウス1棟をプロに依頼すると、おおよそ90万円程度。一方、セルフで行えば、足場の1カ月分のレンタル代(足場の組み立て、分解はプロに依頼)を含めて40万円くらいで済むはずです。コスト削減の効果はもちろん、愛するログハウスのことを把握する意味でも、ぜひ1回は自分でやってみることをおすすめします。
[プロフィール] ≪ PROFILE ≫ 小林 彰 (株) ティーエージー顧問、(同)ティーエージーメンテナンス顧問、管理建築士、応急危険度判定士。
1993年、ログハウスと北欧住宅を手がける(株)ティーエージーを設立。設計、プランニング、現場監理、アフターメンテナンスを行なうなか、ログハウス全般に関しての「駆け込み寺」的な地位を確立する。2014年、ログハウスの改修、補修に特化した(同)ティーエージーメンテナンスを設立。他社の物件も含め、傷んだログハウスの相談や治療を行なっている。
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