おいしくて楽しい! 庭で育てたい<野菜><ハーブ><果樹>【その21:タイム】

自分で育てた野菜や果実がおいしいのは、何といっても新鮮だから。土とふれあう癒しの効果で心身をリフレッシュできるのも魅力です。家庭菜園向きの野菜、ハーブ、果樹を、わが家の庭で育ててみてはいかが。

タイムを育てよう!

小さな葉は香りがよく、無数につけるピンクや白の花も愛らしい人気のハーブ。丈夫で育てやすく、年中収穫できるので初心者にお勧めです。種類はふんわり大きくなる木立性のコモンタイムやシルバータイム、ほふく性のクリーピングタイムなどがあります。種類によって葉色や香りもさまざま。

【理想の栽培条件】

環境:日なた、風通し良好 土壌:水はけのよいやや乾燥ぎみの土壌 株間の目安:30cm

【data】

●原産地:地中海沿岸 ●シソ科 常緑小低木 ●使う部位:葉、花 ●用途:ティー、料理、入浴剤、ポプリ ●効能:殺菌、強壮、消化促進 ●種まき:3月中旬~5月中旬/9月中旬~10月中旬 ●植えつけ:4月~6月/9月中旬~10月 ●収穫:3月~12月 ●草丈:15~40cm ●幅:20~30cm

栽培ポイント

1. [種子まき] ばらまきする。種子が細かく、好光性なので、土はうっすらかける程度に。 2. [間引き] 込み合ったところから間引き、定植するまでに1本立ちにする。 3. [植えつけ] 本葉5~6枚の頃に花壇や鉢に植えつける。種子からの栽培だと時間がかかるので、苗からの栽培がお勧め。 4. [追肥] 春先から秋に、収穫後のお礼肥を少量施す。冬は与える必要はない。肥料の与え過ぎは、香りが弱くなるので注意。 5. [管理] 夏の高温多湿に弱く、密生して風通しが悪くなると枯れることがあるので、込み合っている部分の茎を間引く。秋の終わりに枯れた枝を取り除き、全体を半分くらいまで刈り込んでおくと、春に元気な新芽をつける。( 図1 ) 6. [病害虫対策] ほとんどなし。 7. [収穫] 株がしっかりしたら、枝を間引くように切り、収穫する。冬は収穫を控える。 8. [殖やし方] 種子か挿し木で殖やすのが一般的。挿し木は、梅雨時に行う。

協力/『ガーデン&ガーデン』、イラスト/おかもとみほこ

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