キレイが長もち! ログハウスの外壁塗装【その②】

ログハウスで長年快適に住み続けるには、こまめなメンテナンスは必須だ。特に外壁は傷んでくると見た目の美しさを損なうだけではなく、家全体の耐久性が低下してしまう。新築時の外壁塗装と再塗装の際に気をつけたいポイントを押さえておこう。

取材協力/アペント(株)

再塗装の手順と注意点

再塗装はログハウスメーカーなどの業者に頼む方法と、自分で行う方法があり、期間は1カ月ほどを見ておきたい。汚れがひどい場合や、元の塗装を落とす必要があるなら時間がかかる。また、足場を組むならその日数も必要だ。 業者に頼む良さは、やはりプロならではの仕上がりの美しさ。ただしコストはかかる。一方、セルフの場合は費用を抑えられ、ログハウス好きならこうした作業も楽しんで行えるだろう。その代わり時間は必要で、プロのように美しく仕上げるにはそれなりの経験も必要になってくる。体力的にも負担があり、ケガにも注意したい。 塗料は1日ほどあれば乾くので1年中いつ作業してもいいが、長雨が続く時期や、土ぼこりが付着しやすい風の強い日などは避けよう。商品によって標準塗装回数(1回塗りか2回塗りか)は異なるので確認しておこう。なお、塗料は開封したら長期保存はできない。余った分は、劣化しやすい面にしっかり塗り重ねておくのがおすすめだ。

再塗装の手順

【1】足場掛け 【2】洗浄 ・ホウキやハケでログのほこりを落とす ・ 弱めに設定した高圧洗浄機、またはホースで上から順に汚れやカビを落とすように洗う ・ ひどい汚れはブラシやヤスリを使い、ヤニは金属製のヘラで取り除く 【3】数日間しっかり乾燥させる 【4】床や窓まわり、インターホンなど塗装場所以外はビニールで養生 【5】1回目の塗装 【6】1日ほど乾燥させる 【7】2回目の塗装(1回塗りの塗料もある)

【POINT①】道具・資材を揃えよう

洗浄や塗装はすべて上から順に下へと作業する。セルフの場合は幅の異なるハケ(100~30mm)、手袋、100~120番の粗い紙ヤスリ、ビニールやテープなどの養生グッズなどを揃えよう。

【POINT②】セルフの場合は壁面積+αの塗料を用意

自分で再塗装する場合は、図面をもとにログ壁面の平米数を計算し、塗料メーカーが出している平米当たりの必要量を参考にして計算する。商品によって平米当たりに必要な量が異なるため、確認を。突き出たノッチやログ壁面の凹凸、木口にも塗る必要があり、思った以上に塗料が必要になるので多めに見積もりたい。また、ノッチの凸凹は塗料を消費する。一度に全量を購入するより、少なめに購入して使う量を確認し、追加購入した方が無駄が出ない。

取材・構成・文/魁生佳余子

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