メンテナンスの知恵袋【その4】
木という自然素材をそのまま壁にするログハウスだけに、美しい姿を長く保つためには適切な手入れが必要だ。ログハウスのメンテナンスを専門に行う(株)三ツ木の宇賀神さんに、長もちさせるコツを教えてもらった。
取材協力/(株)三ツ木
修繕だけでなくバージョンアップもしてみよう
修繕だけで済ませるのではなく、ログハウスをバージョンアップするという選択もある。「ログハウスのデッキは奥行き2mで作ってあることが多いですが、使い勝手が悪く物置化してしまっているケースも少なくありません。これを奥行き3mにすれば、4人掛けのテーブルセットが置けます。さらに、屋根もかければ、デッキの活用率がグッと上がりますよ」。 これまで多くの現場を見てきた宇賀神さんは、デッキの腐食の原因のほとんどが設計ミスや腐食に対する認識不足だと話す。そのため、三ツ木では独自の工法により防腐対策を徹底。デッキ、その他の木工事に10年保証をつけている。
ログ壁の色を変えてイメージチェンジ
三ツ木では、独自の漂白システムにより、汚れた部分だけでなく家全体の下地処理を行う。そのため、美しい発色で仕上がる。
デッキに屋根をかけて利用率アップ
見た目にもすっきりの雨樋
雨樋の設置例。「ログ壁の劣化対策に効果がある雨樋は必須。近頃の雨樋はすっきりしたデザインで外見も損ねません」。
取材・構成・文/原 太一、写真提供/(株)三ツ木