愛車やバイクとも相性がいい大屋根のログハウス

東京都・柚木さん ●設計・輸入・施工/アペント(株)

室内をすっきり見せるD型ログハウス

大型バイクやオールドカー、骨董など、趣味の幅が広く、デザイン性にこだわる柚木さんがオフィス兼趣味の場として選んだのが、マシンカットのD型ログハウスだった。「『木の家に住みたい』とずっと思っていたので、構造材がそのまま内装・外装になるログハウスは理想的。ハンドカットのログハウスにも興味はあったんですが、生活しやすさなどを考えて断念しました。マシンカットは室内がすっきりと見えますし、結果的には正解でしたね」。 ログハウスメーカーをいくつか見てまわるなか、自宅に近くて相談しやすく、社長自身も大工で技術力に信頼がおけるアペントに依頼を決定。細部にまで配慮された仕上げの美しさや、床・天井・2階妻壁に吹きつけ断熱を行うことで実現する気密性・断熱性も、同社に依頼する決め手になったという。

完成後は、大切なオールドカーを収容できるガレージも同社に依頼。古い車を自らメンテナンスするのが趣味の柚木さんにとって、大屋根が美しいログハウスとガレージがあるこの空間は、充実したひと時を過ごす大切な憩いの場となっている。

「間取りは方眼紙に部屋のスペースを書き込み、打ち合わせを重ねて決めました」と柚木さん。1階には、広いLDKと事務所として使用している個室を配置。大胆な吹き抜けのあるLDKはそのままロフトにつながっており、木のぬくもりと圧倒的な開放感が味わえる。

D型ログハウスの特徴は、木材の外壁側に丸みを持たせ、室内側をフラットに仕上げるカット方法にある。ログハウスらしい丸太の丸みを生かした柚木邸の外観に対し、フラットな室内壁は掃除がしやすく、シャープな印象。パイン材の木目が、空間のアクセントとなっている。

LDKをあたためるのは、ご主人が強く希望して導入した薪ストーブ。吹き抜けの大空間も1台で十分あたたかいこのストーブが、焼き芋を焼いたり、薪を準備したりという日々の楽しみも広げている。

ディテールをcheck!

左/大のバイク好きで、全部で8台所有する柚木さん 右/リビングと水まわりを区切る間仕切り壁のみ、角ログを使用

DATA

使用目的/事務所兼遊び場 家族構成/夫婦 使用ログ材/パイン(W13.8 × H20.3cm) ストーブ/イエルカ「大梅」 敷地面積/494.84m²(149.95 坪) 床面積/1F 58.50m²(17.73 坪)、2F 51.46m²(15.59 坪) 延床面積 /109.96m²(33.32坪)

取材・文/藤城明子、写真/関根おさむ 関連キーワード # その他の用途# 丸太組構法# 2階建て# マシンカットDログ# 趣味・遊び