これぞカナディアン!圧倒的な存在感の極上大型ログハウス
田舎でしたいこと、街でしたいことのどちらも手に入れたい。そんな思いをかなえられる「二拠点生活」が注目を集めています。今回はそんな二拠点生活を送るジャック・サトウさん邸をご紹介します。
施主名:ジャック・サトウさん
設計・輸入・施工:㈱JIN
構造部にはログの王様 イエローシーダーを採用

10年来の夢をかなえて手に入れたジャック・サトウさんの終の住処は、ログハウスの魅力という魅力と、作り手の高い技術と情熱、施主のログハウス愛のすべてが詰め込まれたハンドカット。 いま日本に建てられるハンドカットログの最高峰ともいえる、極上の建物だ。

ジャックさんのご自宅はオーストラリア・パースにあり、こちらはスケールの大きな二拠点生活の日本の家。 コロナ禍で帰国がストップしているため「こんなに長く、ここで過ごせるのは完成して初めてかな?」と周囲の自然とログハウスに癒されているジャックさん。 中学、高校時代に山登りに明けくれていたジャックさんにとって、ログハウスは昔からあこがれの存在だったのだ。

そうして完成したハンドカットログのいちばんの特徴は、イエローシーダーの丸太を使っていること。 「イエローシーダーはログの王様。無表情で硬くて手強い。暴れたら押さえつけられないが、使えば素晴らしい性能を発揮する。ジャックさんの家にこそふさわしいログだと思ったのです」と言うのは、家づくりを担当した㈱JINの小池仁さんだ。

塗装をしていない室内のログ壁は、白い木肌がとても美しく、ヒッコリーの床の独特な木目とのコントラストがかっこいい。 「小池さんは凝り性で、こちらの要望をかなえてくれるだけでなく、こうするともっといい、といろいろな提案をしてくれたんだ」とジャックさん。

そのたびに図面上でも現場でも、ログハウスはどんどん進化していった。 小池さんは「複雑な屋根の形や鉄と石の暖炉など、ふだんはできないようなチャレンジ的な要素も多く、知恵を絞りながら完成させるまで、とてもやりがいのある仕事でした」と言う。

「今度は森のほうにバーカウンターのある離れを建てたいと思っているんだ」とジャックさん。 また、周囲に隣接家屋がなく、自然のままの大木が林立する広い庭で、気がねなく思う存分武術の稽古ができるのも、ここに来る目的のひとつ。 将来の永住に向けて楽しみは尽きない。
【 Detail 】
≪玄関ポーチ≫


≪玄関≫

≪インナーテラス≫

≪暖炉≫

≪和室≫

≪キッチン≫

≪ホール・吹き抜け≫


≪バルコニー≫

≪主寝室≫

≪バスルーム(主寝室)≫

≪バスルーム(1階)≫

≪サウナ≫

≪カービング≫




【DATE】 ●使用ログ材/カナダ産イエローシーダー(φ約40cm) ●敷地面積/ 1087.75㎡(329.04 坪) ●床面積/ 1F 202.90㎡(61.38 坪) 2F 37.52㎡(11.35 坪) 延床面積 270.42㎡(81.95 坪)
文/たむらけいこ、写真/松井 進、細田健太郎