やんちゃな2匹を相棒にストレスフリーな暮らしを満喫
滋賀県 中村さん
輸入/(株)ホンカ・ジャパン 設計・施工/(有) ティンバーファクトリー
周囲の視線を気にせず ゆったりと過ごすリビング
近畿の水瓶と称される琵琶湖は、釣りやセーリングなどのアウトドアが楽しめる人気のエリア。趣向を凝らした別荘が建ち並ぶ地域に2匹のアメリカンピットブルと暮らす中村さんご夫妻は、「家を建てるなら田舎に」と考え、土地探しと並行してさまざまなモデルハウスを見学していた。ログとの出会いは、偶然立ち寄った「ホンカ琵琶湖」のモデルハウス。足を踏み入れた瞬間、家中に漂う木の香りと圧倒的な存在感に魅了され、「ログハウスを建てよう」と決めた。
総ログロフトタイプの人気モデル「ルオント」をベースに、ご夫妻のライフスタイルや将来を考えてアレンジ。年齢を重ねたときに困らないように水まわりや寝室などは1階に集約。2階はオーディオルームとデッドスペースを利用した納戸のみとし、無駄を削ぎ落としたシンプルな住まいを目指した。
高窓からやわらかな陽光が差し込むリビングは、雑木林が広がる南向きに大きな開口とウッドデッキを設置。琵琶湖向きをあえて避けたのは、景観よりもプライバシーを優先したからだ。カーテンのない窓から見えるのは、雑木や時折通る野生のサルやシカだけで、周囲から視線や物音などのストレスがない。「引っ越したらイヌを飼いたい」と思っていたふたりが満を持して迎えた2匹の愛犬は、ゆったりと窓辺に寝そべり、心をなごませてくれる。
ご主人主導で進んだ家づくりだが、リビングが見渡せるキッチンは奥さまの希望を優先。収納力のあるパントリーや壁面棚を追加して機能性を高め、北欧テイストの壁紙で女性らしい華やぎを添えた。
「これだけの木を使っているのはやはり贅沢。木の香りのせいかぐっすり眠れて、早起きになりました。
休日は薪割りをしたり、デッキでイヌと遊んだり。家でやりたいことが多くて時間が足りないくらいです」とご主人。
今後は裏庭に芝を植え、ログハウスが引き立つ外構に力を入れる予定。自然に囲まれて過ごす愛犬との時間を存分に味わうつもりだ。
DATA ●使用目的/自宅 ●家族構成/夫婦 ●使用ログ材/ポーラーパイン(W13.4 × H26cm) ●ストーブ/HETA「LOGI」 ●敷地面積/ 662.38㎡(200.36 坪) ● 床面積/ 1F 78.12㎡(23.63 坪) 2F 18.73㎡(5.66 坪) 延床面積 96.85㎡(29.29 坪)
文/白柳里佳、写真/大西二士男
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